みんなの声を載せた『みんなのカナン』を掲載しました。
みんなのカナン 第26回
2022年3月15日発行(機関誌136号)
- Scope & Spot
-
-
三愛学舎では、友達と出会い仲良くなり、マラソン仲間ができ、鉄道仲間もできました。
三愛で学んだことは、相手の人への優しさや言葉遣いやあいさつなどです。5年間応援団で良かったです。応援団長は、全力プレーや全力投球などの全力さがないとなれないなと思いました。専攻科2年は、学級委員長、同級生に支えてもらえたから役割を成功できたと思います。
就労移行で利用したとなんカナンでは掃除やイベント販売に行かせてもらえて良かったです。今は他の会社で正社員目指していますが、まだ私には安全面や身の回りを見ることが、いまいち甘いところがあります。カナンの園でお世話になった職員や先生とは、今でも話をしたり、山に行って繋がっています。
三愛の生徒皆さんを、応援し続けます。後輩の皆さん、目指す先に向かって全力で頑張れ!!応援しています。
(三愛学舎卒業生 小鳥谷貴)
みんなのカナン 第25回
2021年11月15日発行(機関誌135号)
- Scope & Spot
-
-
夏の盛りにウィズではボーリング大会が行われました。題してウィズリンピック。ピンはペットボトル。リサイクルのウィズならではです。本物のオリンピック以上に熱い、夏のひと時となりました。
腕っぷしが自慢の小泉豊さん。目指すは金メダルとばかりに、こん身のパフォーマンスがさく裂。ペットボトルのピンがばったばったとなぎ倒され、見事に銅メダルの獲得です。
メダルの色は何であれ、胸に輝く銅メダルを誇らしげに眺める小泉豊さん。あなたの笑顔こそ金メダルですよ。
みんなのカナン 第24回
2021年7月15日発行(機関誌134号)
- Scope & Spot
-
-
シャローム6年目の千葉都来さん。
最近、天気の良い日には外で作業することが多くなりました。その理由は…
今年度、敷地内の一角で「家庭菜園」を行う事にし、その草取りに励んでいるのです。
いつもは、屋内で主力製品のおせんべい作業に精力的に取り組んでいますが、気持ちのいい天気の下、外で土や石、草などに触れることで、いつもとはまた違った満面の笑みが見られます。美味しい野菜が出来たら、今度は手作り料理をシャロームのみなさんにごちそうする予定だそうです。楽しみだなぁ。
- ハンナ寮での生活
-
奥中山学園のハンナ寮は自活訓練棟です。ここでは卒園を控えた子ども達が地域生活に必要な力を身に付けるための生活を送っています。今年度のメンバーであるFさん、Uさん、Sさんの3人にお話を聞きました。(奥中山学園主任 滝澤愛美)
みんな夢に向かって頑張っています。ハンナ寮での生活を経て、卒業の頃にはどのような顔が見られるのか楽しみです。
-
-
3人でおしゃべりすることが楽しいです。みそ汁作りやお風呂掃除を頑張っています。毎日職員さんと、うまくいったことや困ったことを書いて振り返りをしています。僕の夢は働いてお金を貯めて高齢者施設をつくることです(Uさん)。
-
-
3人で掃除やご飯準備をするのが大変ですが、自分たちでできるのが楽しいです。今は挨拶や人に話しかける練習をしています。将来は一人暮らしをして仕事をしっかりやって、車の免許を取ったり好きなものを買ったりしたいです(Sさん)。
-
-
これまでとの違いは、家事全般を3人で分担してやるところです。1日の生活でやることを決めて夜に振り返りをしています。将来の目標は職場に行っても一人暮らしをすることになっても『がんばってやりきる』ことです(Fさん)。
- 「生きる喜びを学ぶ校舎」を建てたい!(第2回)
-
-
2021年夏、いよいよ新校舎建築工事が始まります。この間、趣旨にご賛同いただきました多くの皆さまから、多大なるご支援を賜り厚く御礼申し上げます。今号ではコンセプトの実現に向けての経過を紹介します。
教職員が本当にやりたい教育をとことん話し合い、そして「生きる喜びを学ぶ校舎」というコンセプトで新校舎の基本計画がまとまり、理事会の承認を受け新校舎建築事業が始まりました。
その後、設計業者を決めるためにプロポーザルを行い、N設計様が、私たちと共に夢を形にしてくことになりました。
しかし、いくら素晴らしい計画があり、一流の設計士が決まっても、私たちが描いた夢の校舎を現実するためには自己資金だけではなく、公的な助成をいただかなければ、新校舎建築は実現できません。補助金を受けるために必要な診断を受けたところ、現校舎は、補助要件の点数に満たないという診断結果が出ました。計画を変更しなければならず、大規模改修へと方向転換を行うことになりました。新校舎の建築が不可能となったことによる教職員の落胆は大きく、雰囲気は重たいものでした。
このような状況にある時、ある人物との出会いから新たな道が開けていくことになるのです。(次号に続く)
みんなのカナン 第23回
2021年3月15日発行(機関誌133号)
- Scope & Spot
-
-
全てを一人で仕上げたカレーとサラダを手に“やり遂げた感”の鈴木剛さん。
初めは休日に職員のご飯作りを手伝うところからのスタートでしたが、今ではレシピ通りに野菜を切り、炒めて煮て…。職員の見守りのもと、最後まで全ての工程を作れるようになりました。もちろん後片付けまで完璧です。
剛さんの特製カレーは、ホームメンバー全員の楽しみです。いつ作ってもらえるかは??? そんな激レアメニューを、食べられる日の喜びはひとしおです!
クリスマスには調理用のエプロンをプレゼントでもらいました。これからどんなふうにレパートリーが増えていくのか。みんな楽しみにしていまーす。
- インターンシップを体験して
-
-
私は6月から3カ月間、カナンの園でインターンシップをさせていただきました。
大学では異分野を学んでいましたが、ゼミ活動やボランティアで当事者の方々と関わる機会があり、何か自分にできることはないかと考えるようになり、カナンの園の事務局に相談する中でインターンシップをさせていただけることになりました。
期間中、特に印象に残っているのは、Kさんという利用者の方と作業をしたときのことです。Kさんが作業しやすいように私なりに工夫したつもりでしたが、なかなか思うように作業が進まず、焦っていました。その様子に気付いた職員の方が、普段Kさんが行なっている仕事と同じ動きでできるように環境を整えたところ、その場にいる誰よりも早く作業を進められるようになりました。その人に合った関わりや方法によって力が十分に発揮されるということや、自分の基準でしかものを考えていなかったことに気が付きました。一人ひとりに合った関わりを行う職員の方々を見て、自分もそのような関わりができるような職員になりたいと思いました。
ご縁をいただき、4月よりカナンの園の一員として働かせていただけることになりました。インターンシップ期間中、どの事業所に行っても温かく迎え、そしてその後も何かと気に掛けていただきながら見守ってくださったカナンの園の皆さまと、一緒に活動できる日を心待ちにしています。
- トンネルの先の光を信じて
-
-
2020年4月から、小さき群の里事業所で働かせていただき、もう少しで1年になります。私の所属する作業科アドナイ・エレでは羊毛や織りを用いた製品を作っています。作業を通して利用者の方々と心を通わせようと努力してきました。利用する方々は、介助度が高く、自分の気持ちを言葉にして伝えることが難しいため、職員は日々の細かな変化に注意し、配慮された環境を整えようとしています。試行錯誤を重ねることはとても大変ですが、利用者の方々の笑顔が見られた時、達成感があります。沢山の方々との出会いや関わりに楽しさとやりがいを強く感じています。
この1年、私にとって大きな変化の年でした。高校を卒業してすぐ、初めての就職から始まり、初めての一人暮らし、そして自動車免許の取得です。仕事が終わった後、自動車学校に通い勉強する日々はとても長く大変に感じましたが、周りの方々の支援や応援に支えられ、約4か月かけて無事免許を取得することができました。また、私は社会福祉士の資格取得を目指して通信教育で勉強も進めています。
仕事と勉強の両立は長く暗いトンネルを進むように不安ですし、簡単なことではありません。しかし、このトンネルの先には光があると信じて努力しています。初めてのことばかりで、力不足を感じることも多々ありましたが、カナンの園の利用者の方々や保護者の方々、地域の方々、職員の皆さんにはここまでたくさんの支援を頂き、感謝の思いでいっぱいです。
「全ての人が互いに尊重しつつ助け合って生きていく社会の実現をめざす」というカナンの園の大きな使命の達成や利用者の方々の自分らしい生活に、私も役立てるよう努めていきたいと思います。
- 喜怒哀楽に満ち溢れた生活を
-
-
「私が福祉の道に携わろうとしたきっかけは、母方の祖父母の介護が始まりでした。初めは高齢者施設の仕事に携わりたいと考えていましたが、学生時代に障がい者施設で実習を行った際、「○○は出来ないだろう」と思っていたことを、私の考えを覆すように利用者の方がやり遂げた姿を見て、障がい者分野に興味を持つようになりました。
「カナンの園への就職のための実習で、利用者さん一人ひとりの人生の歩みに寄り添って支援する職員の想いが強く感じられました。また、職員や利用者の方々が地域との繋がりを大切にしていることも印象的だったため、カナンの園で働きたい、と決心し、願いが実現して働き始めて4年が過ぎようとしています。
「現在、ののさわ事業所のグループホームで生活支援員として、主に一人ひとりの生活に支障がないよう支援することや、日々の健康管理などを行っています。
「私がカナンの園で働く想いは、利用者の方々の喜怒哀楽に満ち溢れた生活を大切にしたいということです。利用者さんの中には、ことばに頼るコミュニケーションが困難な方もおり、ジェスチャーや表情の変化で想いを汲み取る必要がある方がいます。一人ひとりの想いに寄り添い、喜怒哀楽に満ち溢れた生活を、と励んでいきたいと思っています。
- 「カナンの園 仕事と生活の両立を支える職場づくり
〜活用ガイドブック2020〜について」 -
200名を超える職員が働くカナンの園。多様な職場、職種、業務があり、職員一人ひとりが、それぞれの役割と働き方でカナンの園の創立の理念を実現するために働いています。経験や専門性、そしてチームワークがとても大切な仕事ですので、長く、そして自分の生活とのバランスを取りながら働いてもらいたいと願っています。
22019年3月に制定した〈カナンの園行動指針〉の中に、「わたしたちは、職員間の信頼関係を醸成させ、互いのワークライフバランス(仕事と生活の調和)を推進し、働きやすい職場をめざします」という一文を掲げました。その形として取り組んできた具体策をガイドブック(小冊子)にまとめ、全職員への周知を図りました。その内容を紹介します。
-
仕事と生活の両立を支える3つの柱
カナンの園で働く者同士が、子育て・介護・病気やケガの治療など、個人の生活に関わる部分と、仕事に関わる部分を両立させるための制度を作り、理解を図ると共に、何よりも互いのことをわかり、配慮することで、より働きやすい職場を作ることを目的として、以下の3点を柱に掲げました。
規程関係の変更
1 仕事と子育ての両立支援
2 仕事と介護の両立支援
3 仕事と病気やケガの治療の両立支援子育て、介護、病気やケガの治療のどれをとっても、安心して休みが取れること、そして休んだとしても経済的な補償がある程度受けられることは、働く者にとっての大きな安心になります。冠婚葬祭その他の特別休暇の枠を拡充すること、これまでもあった傷病休暇を取りやすくしたこと、そしてこれまでは翌年まで繰越しても使い切れないと、失効してしまっていた年次有給休暇を、「積立」しておき、いざという時に使える「失効年次有給休暇積立制度」の創設などを行いました。そして、これらを正規職員だけではなく、臨時職員やパート職員にも適用させることにしました。これらは、すべて「有給」の休暇ですので、子育て中や介護があって短時間でしか働けない方々についても、安心して働き続け、そして必要な休みを取れるようになりました。
病気補償特約付き業務災害総合保険への加入職場での事故による負傷や、業務が原因となって病気になった時には、労災を申請し、治療費や所得補償を労働保険によって受けらます。他方、業務外での病気やケガなど(私傷病と言います)については、前述の傷病休暇を設けてきました。
今回、それらに加え、私傷病を含む病気の入院・治療補償、ケガの入院・通院治療補償、がんの通院治療補償を行う〈病気補償特約付き業務災害総合保険〉に法人として加入しました。自宅でケガをして通院が必要となった、業務外の運転中の交通事故で入院した、がんを患い、長期で通院治療が必要となった、など、本来は個人で治療費を負担するべきものについても、法人が加入した保険によって補償を受けられるものです。
- ステキに着飾って
-
ステキに着飾った左から山本勝さん、畠山律子さん、長屋敷浩司さん。
-
福田さんご夫妻。お二人には日頃から大変お世話になっています。
-
「ふくだ理容」は奥中山の地域にある床屋さんです。散髪で通っている利用者さんもたくさんいます。また、ボランティアでドレスの着付け・ヘアメイクを行う活動もしています。活動について奥さまに話を聞いてみました。
-
ー カナンの園とのつながりを教えてください。
今も奥中山で生活しているカナンの利用者の方々と奥中山中学校で同級生でした。その頃からカナンの園の皆さんとはもう40年以上の付き合いになります。普段もグループホームの方々やカナン関係の利用者さん、職員やそのご家族も散髪に来てくれます。
ー 衣装着付けボランティアを始めたきっかけを教えてください。
秋田県に自分の好きなドレスを着て写真を撮ってもらえる観光施設があります。障がいを持っている方や高齢の方がおめかしして写真を撮りたいという願いはあっても、そこまで行くのは難しく、それなら奥中山につくってしまおうと考えたのがきっかけです。ドレスや着物を少しずつ集め、今では色々な種類の衣装が揃い、集めたたくさんの衣装を眺めているときが私の楽しみの一つにもなっています。
ー 今回、ののさわ事業所の利用者さんに着付けをしてくださったときのエピソードなどを教えてください。
よつばホームの畠山律子さんに着付けをし、お化粧をしていると、同じホームの長屋敷浩司さんがニコニコしながらずっと側で様子を見ていました。持ってきたタキシードを着てもらうととても喜んでくれ、普段はおとなしくあまり気持ちを表に出さない浩司さんがこんなに喜んでくれるなんて! と私までうれしくなりました。他にも、ご家族で来店し、娘さんの着飾った姿を見てとても喜んでくれた方のことなども忘れられない思い出です。地元の方々にも着付けをしています。皆さんドレスや着物を着ると表情が明るくなり、楽しそうな表情で衣装を選び写真を撮っています。
ー 最後に一言お願いします。
女性の衣装だけではなく、タキシードや羽織袴など男性用の衣装も取りそろえてあります。コロナで外出も難しい中、華やかな衣装を着て写真を撮るだけでも気持ちが明るくなるかもしれません。一人だけではなくお友達やご家族での利用もお待ちしております。気軽にお声掛けください。
ふくだ理容 岩手県二戸郡一戸町中山字大塚201-3 tel 0195-35-2801
- 三愛学舎を見学して
-
玄関先で兄(左)と。
-
僕には三つ上の兄がいて、三愛学舎専攻科1年生です。毎日、盛岡から電車通学しています。物心付いた頃から一緒に遊んでいたので、僕が小学校に入学したときに、兄がどうして支援学級で学んでいるのか、その当時は分かりませんでした。
先日、父の誘いで兄の通う三愛学舎へ見学に行きました。学校に到着すると、副校長先生が迎えてくれ、学校内を案内していただきました。兄には学校へ行くことは内緒にしていたので、どんなリアクションをするのか楽しみでした。兄が所属している園芸科へ行くと、花苗を入れる黒いポット洗いを黙々とこなしていました。笑顔を見せるわけでもなく反応が薄く期待外れでしたが、家に帰ってきてから聞くと「びっくりした」と言っていました。その働く姿は、僕が家で見る兄の顔とは違っていて驚きました。
僕は、将来福祉の仕事に就きたいと考えていますが、今は何をやりたいのか、まだ分かりません。今回の見学を通して、先生方の生徒に対する関わり方を見て、障がいのある方を支えていける人になりたいと思いました。
- つながるマスクプロジェクト
-
「1枚1枚心を込めて染めました(総数1700枚!)」。
-
盛岡市社会福祉協議会では、盛岡市より「多機関の協働による包括的支援体制構築モデル事業」を受託しており、カナンの園様には障がい分野の包括的な相談支援社会資源の創出等に重要な役割を担っていただいております。
モデル事業を実施する中、今般の新型コロナ禍により生活困窮状態の一人親世帯など、必要な世帯に配布する目的で「つながり∞つながるマスクプロジェクト」を企画しました。市民から寄せられた白い布製のマスクを染めて盛岡市にちなんだデザインのスタンプを押し、配布する企画です。
カナンの園様にはアドナイ・エレでおなじみの草木染めの技術を用いて、マスクの染色をお願いしました。染めていただいたマスクは多様多種で、一つとして同じものがないオリジナルマスクが完成しました。
スタンプを押す作業は障がいの事業所や高齢者施設、若者支援団体、ひきこもりの当事者会の方々にお願いしました。今回の企画でコロナ禍での事業所の減収や高齢者サロンの活動の縮小の改善、ひきこもりの若者の中間就労に還元することができました。
- 「生きる喜びを学ぶ校舎」を建てたい!(第1回)
-
「生きる喜びを学ぶ校舎」を建てたい!
-
昼食時、生徒と職員がテーブルに並ぶと、お互いの肩がぶつかるほどでした。1学年10名定員規模で1980年に建てられた校舎は、10名を超える生徒を受け入れるにはかなり手狭でした。加えて築30年以上経ち、至るところ老朽化により傷んでいました。誰から見ても明らかに新しい校舎が必要でした。事実、2005年頃から徐々に「新しい校舎が欲しい」と職員の間で話題に上がるようになっていました。このような中で新校舎建築のプロジェクトがスタートしました。初めはプロジェクトをどのように進めたらいいのかさえ分からない中、たった一つの思いだけがありました。「自分たちが本当にやりたいと思う教育が実現できる校舎を、全ての制限を取り払って思い描いてみよう」。
こうして最初の1年は「自分たちが理想とする教育とは何か」を教職員でとことん話し合いました。
翌年には理事会のもとに「建築構想策定委員会」が設置され、新校舎の基本構想をまとめる協議が開始し、1年間かけて基本計画を完成しました。
そのコンセプトは「生きる喜びを学ぶ校舎」と決まりました。
続く…
- のきした市に出店して
-
のきした市に出店して
-
娘が通うとなんカナンから「のきした市を行うので、生産した野菜で出店していただけませんか」と声が掛かりました。漠然と「軒下」って何だろう?
その役割って何だろう? と、考えました。
調べると「軒下は、日射しや雨雪をしのぎ、生活の延長としての作業の場であり、くつろぎの場でもある。また、その屋の“なりわい”の開示の場であり、商品売買の場でもあった」とのこと。
感覚としては家と外の中間で、家という安息の場と外を隔てる空間という感じでした。この取り組みはとなんカナンという事業所を知って理解してもらい、利用者も楽しく仕事をするというにはとても良いことだと思います。
農業を営む私のところでは、最近の流行ではないのですが、農福連携というやつで農作業に施設の方々の力を借りることが多く、みんな明るく、真剣に仕事をしてくれます。そんな利用者の姿を知ってほしいと思います。となんカナンの立地する地域は近年、住宅と商業地化が進み、住民交流や地域イベントなども減少しています。地域の方々も来場くださったのきした市というイベントが少しずつでも育っていってほしいと願っています。
みんなのカナン 第23回
2020年11月15日発行(機関誌132号)
- Scope & Spot
-
-
カナン牧場での勤続年数19年になる滝川真由美さん、主にパン製造作業、包装作業、発送作業を行っています。特に発送作業については発送先の8〜9割ぐらいを担当して、お客様の手元にパンが無事に届くよう作業を行っています。職員が手伝わなくても細心の注意をして梱包しています。時には、自分で書いたメッセージやオリジナルキャラクターの絵を添えてお送りする場合もあり、最近は絵を描いて入れることが楽しみです。送られてくるパンに同封されてくるメッセージや絵を楽しみにされている方もおられるかもしれません。
- ゆいまぁるの夏休み
-
小さき群の里で羊さんと遊びました。
-
カナン牧場でのランチ。お腹一杯食べました。
-
放課後等ディサービスゆいまぁるにとって、今年度は新型コロナウィルスの影響により、例年以上に活動に工夫が必要な夏休みとなりました。大人気の「いわて子どもの森」のスヌーズレンの部屋(*)がコロナの影響で使えなかったり、外出先の制限もありました。そんな中で、子ども達が楽しみにしている夏休みを、普段とは違っても、楽しく色々な体験ができるようにと、担当職員で話し合いました。恒例の敷地内での水遊びを中心に、近隣のカナンの園の事業所などを利用させてもらいながら楽しい活動を考えました。
小さき群の里には何度も遊びに行きました。普段はあまり意識していませんでしたが、小さき群の里は、豚や羊などの動物を飼っていたり、広いホールやお風呂もあります。
広いホールで大きなスクリーンにプロジェクターで映した好きなアニメを見ながら、トランポリンやバランスボール等で体を動かしたり、オルガンを弾いたり、のびのびと遊びました。雨の日には広いお風呂にぬるま湯を張ってもらい水遊びを楽しみました。床が滑りにくく安全に楽しむことができ、ひんやり系の入浴剤を入れて頂いた時は、スーッとする感じを味わい、いつもと違う水遊びではしゃぐ笑顔が見られました。また、羊に会いに行った時は、「おいで!」と声をかけたり、餌をあげたり、触れ合う姿が微笑ましかったです。
昼食でもこれまでとは違う楽しみを設けました。特にカナン牧場での焼き立てパンのランチは、パンの香ばしさに食欲が増し、子どもたちも私たち職員も、何度もパンのお代わりをし、食べきれなかったパンはお土産にしていただき、ご家族からも好評でした。
活動に制限があると感じていましたが、そのことが身近にある繋がりを思い返す時となりました。法人内の事業所の協力もあり、子ども達と共にたくさんの経験ができ、「次」にもつながりを持てた夏休みでした。
*スヌーズレンの部屋:キラキラ放つ光、心地良いアロマと音楽、ウォーターベッド。スヌーズレンの部屋には、視覚、聴覚、嗅覚、触覚などを心地よく刺激する器具が備え付けてあります。普段、緊張の中で過ごすことの多い障がいをもつ方々が刺激を楽しみ、リラックスし、楽しい時間をゆっくりと過ごしてもらうための空間です。(子どもの森HPより)
- 1558杯のわんこそば体験
-
一人ひとりの記録が書かれた手形を持って記念写真。背後の壁には展示していただいた「書」が。
-
7月16日(木)に三愛学舎本科3年生の校外活動が行われ、「東家大手先店」さんでわんこそばを食べました。本科3年生は今年度の総合探求の学習にて、岩手県の食や文化をテーマにした研修旅行や校外活動を行っており、今回のわんこそば体験もその一つとしての企画でした。皆、非常に楽しみにしていただけに、新型コロナウイルスの影響で実施できるか不安がありましたが、東家さんの貸し切りや感染予防のご協力・ご配慮もあり、楽しい体験をすることができました。
総合探求学習とは別の話ですが、三愛学舎では、月に一度、ボランティア講師の伊藤康子先生による『書』の活動があります。その際、「わんこそば」や「わんこそばたべたい」と校外活動に向けて気持ちを書に込めて表現する生徒がいました。東家さんでのわんこそば体験の企画を知った伊藤先生が、せっかくだから、と親しくしている東家さんに声をかけてくださり、その作品を店内に展示していただいてのわんこそば体験となりました。
楽しみでニコニコしている人、経験がなく緊張している人など、食べ始めるまでの時間は各々が期待に胸をはずませ、まるで試合開始前の選手団のようでした。そして、スタートと同時に勢いよくそばを食べ始め、積み重なっていくお椀であっという間にテーブルが朱色に染まっていきました。お互いに声をかけあったり、その時間を楽しんだりできたこともあって、生徒11人でなんと1558杯を平らげ、満足と満腹の両方を得られて、わんこそば体験を終えることができました。
コロナ禍の下で、制限されることも多々ありますが、今後もできることを考えながら活動していきたいと思います。
-
テーブルがお椀の朱色に染まりました。
-
7月16日、僕は東家にわんこそばを食べに行ってきました。僕が1番がんばったのは、わんこそばを185杯食べたことです。やってみた時は美味しくて、でも後半はレースのようでした。わんこそばを終えた時はお腹が重過ぎて歩けないほどでした。でも高記録を出せたので、とても良かったです。次はさらに上げて、200杯以上頑張りたいです。
- 小さき群の里思い出を語る会
-
懐かしい写真を見ながら。右:菊池祐子さん、左:義姉の暢子さん。
-
今年は小さき群の里が開所して40周年の節目となります。本来であればこれまで、そして日頃お世話になっている方々を招いて、40周年のお祝い行事を予定していたのですが、コロナ禍の影響で行うことができませんでした。しかし、保護者の方々の高齢化は着実に進み、皆で集まる機会を作ることが年々難しくなっている現状を踏まえ、少しの時間だけでも集まって、ささやかなお祝いをしたいという声がありました。コロナウイルス感染予防と、このような状況を考えながら、小さき群の里の会(保護者会)が主催者となった、思いの込もった会を行いました。当日の様子を保護者会の中野さんに紹介していただきました。
- 「里の思い出を語る会」
-
今も昔も変わらない大切な親子の時間です。中野卓さん(中央)とご両親。
-
8月1日、コロナウイルスによる外出自粛の影響もあり、中々会うことができなくなっていた里の青年たち(*)、職員の皆さん、ご家族の方々にようやく会うことができる!と本当に楽しみにしていました。建物の中に入ると懐かしい顔、顔、顔。里の思い出の映像が映し出され、廊下には懐かしい写真、テーブルの上には長年のアルバムが何冊もありました。アルバムや映像を見ながらお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、職員の方との思い出話に花を咲かせました。でも里の青年たちにも白髪が混じり始めているのを見た時には、やはり里の40年の歴史をしみじみと感じ、また思い出がひとしおこみ上げてきました。
会はアッという間に終わりに近づき、お父さん、お母さんからの一言。新しく入里された青年の父母の皆さんも、心配しながらも里に受け入れていただき良かったなどの感謝の言葉があり、長い間里にお世話になっている親御さんたちからは、安心して我が子をお願いし育てていただいている感謝や思い出などが語られました。
最後に働いている青年たちの様子や、職員の方一人ひとりの仕事に対する熱意が語られ、ひしひしと胸に響き感動しました。お昼のお弁当も美味しかった!
終わりに農場のきゅうりやミニトマトをお土産にいただきました。ミニトマトは今までに食べたミニトマトの中でお世辞ではなく一番美味しかったです。
素晴らしい職員の方々や父母の皆さん、青年たちにお会いできて本当に楽しいひと時でした。新型コロナウイルスに気を使いながら準備していただいた職員の方々に心から感謝です。本当にありがとうございました。楽しかった里での会に心を残しながら帰路につきました。
*編集者注:開所当時は、皆さん若かったこともあって、利用者さんを「青年」と呼んでいました。
- 今だからできること〜cafeおーでんせ〜
-
おひるねアート。
-
レゴブロック創作会。
-
ケーキ作り。
-
カフェにとって、新型コロナウィルス感染症の影響は大きなものです。状況は日々変わり、計画通りに進まないことも多々あります。そんな中、自分たちにできるサービスでお客様に喜んでいただけるように工夫しています。取り組んできたことをいくつかご紹介したいと思います。
今年は、大規模なイベントが難しく、当初計画していたものは実施できなくなってしまいました。それでも、換気や消毒を徹底し、お客様にも連絡先の確認や検温等ご協力いただきながら、小さい規模で、親子で参加できるイベントを7月から定期的に開催しています。赤ちゃんのおひるねアートの撮影会、ケーキ作り、レゴブロックの創作会などを、「Baby‘s cafe」という名で行っています。
子育て中のお母さんにとって、安心して出かけられるところがあるというのは、とても大切なこと。しかし、社会全体の動きを考えると、出かける機会は減るし、行き先によっては、不安がつのります。そのような中で、安心できる場で、少しでもリフレッシュし、お子さんとゆっくりと向き合える、そんな大切な時間を提供したい、という思いで企画してきました。「お昼寝アートの衣装もかわいくてうれしかったです。」「キッズスペースにはおもちゃもたくさんあり、ゆっくり遊べました。」「(レゴブロックに)集中して遊んでいてびっくりしました。」などなどの感想をいただいています。
また、お客様の少ない時期に、カフェの内装を手作業で改装しました。木を切ってやすりがけをして色を塗って…。利用者さんと職員たちで協力して作った店内は、カナンの園の製品が映えるナチュラルな雰囲気で素敵になった、と好評です。以前に比べてゆっくりとした時間が流れている店内ですが、お花を摘んで飾ったり、じっくりと接客の練習をしたり、今だからこそできることを考えながら、たくさんのお客様を迎える準備をしています。
来年はお祭りのような大きいイベントもできるといいな…と思いを膨らませながら、今年度の「Baby‘s cafe」のイベントは今後も継続していきます。イベント情報やカフェ情報をブログでご紹介しています。
ブログでは、となんカナンの焼き菓子とカフェタイム、絵本やおもちゃの紹介などもあり、家に居ながらにしてcafeおーでんせの空気に触れられるような内容になっていますので、ぜひご覧ください。ブログは、添付のQRコードか、http://cafe-o.canaan-jp.net/ からご覧になれます。
-
ブログ「cafeおーでんせ」
- 進化する誕生日メニュー
-
誕生会メニューはみなさんにとって、いつも特別です!!
-
ヒソプ工房では、昼食時に皆で誕生日をお祝いするのに合わせ、誕生者からリクエストを聞いて昼食のメニューにしています。一人ひとり日にちをわけ、休みの日であれば日にちをずらすので、一年で46回の“誕生会” があります。
「誕生会メニュー、何にする?」「ラーメン」「カレー」がお決まりの返事ですが、年に一度の記念日なので彩ってあげたいという想いがあります。写真やイラストで提示したり、余暇活動の外食時には様々なメニューを選んだりと少しずつ選択肢を広げていきました。
最近ではハンバーガーのリクエストが増えてきています。普段食べる機会が少ない方もおり、募る想いがどこかにあるようです。ハンバーガーの登場回数が多い時はリクエストされた方と話ししながら、照り焼き風やホットドックにしてみたりと、見た目、味付けに変化を加え提供しています。「焼チーズカレー」「グラタン」のように少し手の込んだリクエストメニューの時もありますが、今後も誕生日を迎える方々の笑顔を見られるようメニューに「彩」を添えていきたいと思います。
- ブルーベリーと対話しながら
-
地道な草取りがやがて収穫の喜びに。(左より林下美砂子さん、安氏宏さん、三角恵子さん)
-
ウィズでは、3年前よりブルーベリーの栽培を行っています。担当を任せられた私にとっても初めての経験であり、農家で育ったとはいえ、1年目から不安と苦労の連続でした。どうすれば丈夫な根が作れるか、どうすれば木が喜ぶのか、など、日々学びながら生き物相手の難しさを痛感しています。
少しでも多くの知識を身に付ける為に、ブルーベリー栽培の講習会へ参加し、基本的な事を一から教えて頂きました。日々の草取りから始まり、水不足時の水やり、乾燥防止と土壌改善の為の樹皮の皮を原料としたバーク堆肥の敷き詰め、春の剪定、年3回の追肥など、さまざまな作業を皆で一丸となって行っています。木が訴えていることをいかに早く感じ取れるか、とにかく日々の観察が大切です。その甲斐があり丈夫な木に育ちつつあり、今年は皆で味わえるほどの収穫がありました。文字通り、地道な作業が実を結び、口に入れた時のさわやかな味は、皆さんを飛び切りの笑顔にしてくれました。
さらに剪定技術の向上、害虫への対策を行いながら、まとまった収量を確保し、外部への販売なども目指したいと思います。
みんなのカナン 第22回
2020年7月15日発行(機関誌131号)
- Scope & Spot
-
-
「サッコラチョイワヤッセ!!」。盛岡さんさ踊りを見学に来たヒソプ工房梅村靖男さん。楽しそうな会場の雰囲気に笑みもこぼれ、自然と体も動き出します。「さんさ踊り」だけではなく、「チャグチャグ馬コ」「雪まつり」と、お祭りが大好きです。お祭りが終わった後はいつも寂しそうな表情をしますが、「また行きたい!」と話す靖男さんを見ているとこちらも嬉しくなります。今年はさんさ踊りもチャグチャグ馬コも中止になってしまったけれど、早くコロナが収まってお祭りに行きたいです。
- パンがつなげる出会い
-
おかげさまでカナン牧場のパンは岩手県内の主要スーパーやデパートで販売するまでに至った他、私たちのパンを飲食店などで使ってくださるところも少しずつ増えてきました。そこで今回は、そんなお店を紹介させていただきます。
パンのセレクトショップ【パンテックいわて】さま
今年の春に岩手県立大学正門前にイートイン型のパン屋としてオープンしました。さいたま市にあるパンのセレクトショップの2号店となります。さいたま市のお店を開店する時にカナン牧場のパンも加えて下さって以来のおつきあいです。この度、縁あってパンテッックいわてを開店することになり、より多くのカナンパンを扱っていただけることになりました。本場パリやベルギーなどから生地を取り寄せ、店舗で焼いたクロワッサンなどが人気の店ですが、それらと並んでカナン牧場のパンたちも存在感たっぷりに置かれています。
パンテック 岩手県滝沢市巣子152-411 tel 019-681-8360
イタリアンレストラン【イル コンプレアンノ】さま
イタリアンワインと総菜を提供するお店で、山型食パンを利用してくださっています。オーナーシェフが15年ほど前に盛岡市材木町でのよ市でカナンパンを購入してくださり、以来、日常的に食してくださっているそうです。お店の移転を機にお店でサンドウィッチの提供を考えたときにカナンパンを使うことにしたそうです。ランチで、トーストにイタリアン総菜をサンドする形で提供、テイクアウトも行っています。
イル コンプレアンノ 盛岡市内丸16-19 tel 019-625-5351
自家焙煎珈琲専門店【クラムボン】さま
盛岡市紺屋町にお店がある自家焙煎コーヒー屋さんです。お店で提供するパンを探していたところ、ご自宅でも食してくださっていたカナンパンの「もっちりした食感」が求めていたものと一致したそうです。角型食パンを厚めに切ってのトースト、ホットサンド、チーズトースト、蒸パンなどで提供しています。角型食パンを蒸すとふわふわ、もちもちの食感を感じられるとの事で、カナンパンの新しい味わい方を教えていただきました。
クラムボン 盛岡市紺屋町5-33 tel 019-651-7207
サンドウィッチ専門店【リアンサンドウィッチカフェ盛岡店】さま
盛岡市紺屋町に今年の3月にオープンした岩手県産の食材でこだわりサンドウィッチを提供しているお店です。横浜に本社があり、有機食品の取扱いやこだわり食材でのサンドウィッチカフェを展開しているそうです。盛岡店は2号店で、地元の雑穀を使ったパンを探していてカナン牧場の雑穀パンを選んでくださいました。栄養価が高く、安心でおいしいをコンセプトにしているお店で、納めている雑穀パンにひと手間加えラスクの販売なども行っています。
リアンサンドウィッチカフェ 盛岡店 盛岡市紺屋町1-35 tel 019-613-6057
パンという食材を通じ、出会った皆さん。今回、改めてお話しを伺ってみると、私たちのパンを素材として評価いただき、お店の味に用いてくださっていること。お近くにお寄りの際は、ご家庭で味わうのとは一味違うお店の味をお楽しみください。
- 息子の姿を見て
-
運動の後の楽しみは水筒に入っているコーヒーです。
-
最近よく「文博君、痩せて格好よくなったね」と言われます。「格好よい」の方はお世辞か冗談だと思いますが、確かに体重は減り、健康診断で一時期B判定になった肝機能(脂肪肝)も正常値になりました。
「なぜ?」と不思議に思っていたところ、「活動サポートハレルヤ」での運動と結び付きました。改めてうかがうと、なんと毎日3キロ歩いているとのこと。スリムになったのはこのおかげでした。雨の日も室内で運動したり、大浴場で水遊び。ときにはプールにも連れて行ってくださるとのこと。本人の喜んでいる顔が目に浮かびます。
イタリアンレストラン【イル コンプレアンノ】さま
イタリアンワインと総菜を提供するお店で、山型食パンを利用してくださっています。オーナーシェフが15年ほど前に盛岡市材木町でのよ市でカナンパンを購入してくださり、以来、日常的に食してくださっているそうです。お店の移転を機にお店でサンドウィッチの提供を考えたときにカナンパンを使うことにしたそうです。ランチで、トーストにイタリアン総菜をサンドする形で提供、テイクアウトも行っています。
イル コンプレアンノ 盛岡市内丸16-19 tel 019-625-5351
自分からはやりたいことの発信が難しい文博に余暇の楽しい過ごし方を経験させていただき、心から感謝申し上げます。
- 卒業式
-
5年間担任していただいた阿部理菜先生と記念写真。
-
コロナの影響で卒業式中止を覚悟しましたが、無事に式ができることに感謝と皆が無事であった安心感で心がいっぱいでした。学校の皆や先生方に再会したときはうれしいと同時に、最後がこんなにあっという間なんだと少し 寂しい気持ちにもなりました。
式の最中は、5年間の学びを頭や心の中で思い描き、最後のときを味わいました。涙が出そうになった瞬間が何度もありましたが、最後の最後まで笑顔でいようと思い、涙を一生懸命こらえました。皆と最後の時間を過ごし、笑 顔でお別れができてよかったです。
翌週から仕事がスタート。気持ちを切り替え、仕事を頑張ることを心に決めました。現在は、A型事業所に通い、一般就労を目標に「仕事をする上でどんなことを意識するか」を学びながら毎日頑張っています。
コロナの影響で時差出勤、勤務時間の短縮等、通常の勤務体制ではありませんが、対策をしながら働いています。初給料は、母の日の記念にお母さんにプレゼントを贈りました。次の給料日は、お父さんにプレゼントを贈る予定です。早くコロナが収束し、生きがいのバレーボール練習をしたいです。今は、自宅で筋力トレーニングや運転免許取得を目標に本を買って勉強しています。
- 受賞のお祝い会をしました!
-
お寿司屋さんから出前してもらった上寿司に大よろこび(中川静子さん)
中川静子さんの作品
-
パッケージをリニューアルした「雑穀ざんまい12枚入」せんべいが第60回全国推奨観光土産品審査会において日本商工会議所全国観光土産品連盟会頭賞を受賞し、お祝会を3月に行いました。お祝会の感想等をシャローム利用者の中川静子さんにお聞きし、絵も描いてもらいました。
-
Q:普段はどんなお仕事をされていますか?
A:「雑穀ざんまい」の箱折りや、おせんべいの箱詰めの仕事をしています。箱折り楽しいです。
Q:今回受賞してお祝会ではお寿司やケーキを食べましたが、どうでしたか?
A:嬉しかったです。いつも外出で行く回転寿司より美味しかったです。
Q:シャロームはどんな所が楽しいですか?
A:絵を書くのが大好きです。みんなでお出かけも楽しいです。11匹のねこせんべいの箱詰めもパッキンも楽しいです。お仕事楽しい。
Q:お給料をもらったら何に使っていますか?
A:「ランチパック」やアイスを食べたり、洋服に使います。
Q:これからやりたい事などありますか?
A:時間を守ってがんばり表にシールをいっぱいためて、パフェを作りたいです。
- グループホームHANAが新築移転して
-
快適なホームで「いただきます」。今日も一日お疲れさまでした。
-
昨年3月にグループホーム(GH)として新築されたホームに引っ越して1年が経ちました。ヒソプ工房で1番始めにGHを立ち上げた時から入居していた利用者さんもいるので、皆さん嬉しさで顔が緩んでいました。初めはそれぞれの部屋のエアコンの操作が難しく大変だったり、いろいろありましたが、今ではすっかり慣れました。毎日の生活を楽しく、快適に過ごしています。これまでのホームは建物も古く、体調管理に気を使いましたが、引っ越し後はそのような心配も減りました。引越するにあたり町内会やご近所さんとのお付き合いに不安もありましたが、ホームの皆でご挨拶に伺った時から、暖かく迎えてくださり本当に嬉しく思っております。時には山菜や野菜を頂いたり、隣のガソリンスタンドの方が除雪をしてくださったりと、日頃から大変お世話になっています。ご縁を大事に、地域で暮らす一員として過ごして行きたいと思っています。
みんなのカナン 第21回
2020年3月15日発行(機関誌130号)
- Scope & Spot
-
-
笑顔の素敵な小泉豊さん。三愛学舎を卒業後地元で建築関係の仕事を約20年勤め、ウィズに来て14年経ちました。夏の暑い日も冬の寒い日もバリバリ作業に取り組んでいます。どんなに大変な作業でも豊さんは笑顔を絶やさず、周りの皆もパワーアップ!!ウィズのみんなと旅行やごくろうさん会などの行事に参加することも大好き!これからもたくさんの笑顔でみんなを力づけ、和ませて下さいね。
- 手紙
-
集中し全202文字を書き並べる。
校歌を囲んで記念写真。
-
ボランティアの非常勤講師として、三愛学舎に17年間通わせていただいています。1カ月に一度の数時間、外部の人間を受け入れることは簡単なことではなかったことでしょう。試行錯誤の日々が続きました。書の授業だけでなく、生活や調理の時間を生徒たちと一緒に過ごします。やがて3年を一区切りに、本科3年生の卒業展を着地点とする流れが見えてきました。その中で卒業証書筆耕の役目をいただいてから15年になります。そして、次は校歌なのでした。
40年前、学校の誕生とともにこの歌は生まれました。歌詞には、設立当初に尽力された方々の思いが詰まっています。この学校に集う、すべての人間が校歌を斉唱します。これは過去から未来へつながる手紙です。言葉はひとつになって空へ解き放たれ、祈りとなります。多くの先人たちに代わって歌詞を筆耕させていただいたことは、光栄なことでした。筆文字を書くしか能のない私に居場所をくれた学校に、心から感謝申し上げたいと思います。
- からすのパンやさん
-
親子で楽しくパン作り。
-
caf?おーでんせを会場に、絵本「からすのパンやさん」に出てくるようなパンを作ろう!というイベントを開催し、10組の親子が参加してくれました。
はじめての場所に入れるかな、うまくできるかなと心配しながら来店したお子さんもいましたが、絵本の読み聞かせなどで徐々に表情も和らぎました。
親子で協力して生地をこねた後は、膨らんだパンのもちもちした感触を楽しみながら、パンの成型作業です。お母さんと一緒に考えたり、発想が溢れて何を作ったかたくさん教えてくれる子など,思い思いに作業に熱中。乗り物やぶどうやリンゴなどの食べ物の形、キャラクターなど、一人ひとりの個性が光るパンのできあがり!店内は焼きたてパンのふんわり?いた香りが拡がり、笑顔溢れるイベントとなりました。
Caf?おーでんせは、小さいお子様連れや外食が心配だな…というお客様にも安心してご来店いただけるお店を目指して、今後もイベントの企画や楽しい工夫をしていきたいと思います!
- 「家族を守れる人になりたい」〜杏平さんの願い〜
-
GH青森一泊旅行 五所川原市 立佞武多の館にて。
-
グループホーム(以下GH)での生活も7年目となる照井杏平さん。ある冬の日「僕は今よりお金を稼いで、家族を守れる人になりたい」との相談があり、杏平さんの〈一般就労計画〉が始まりました。
多くの人と関わるGH活動や、となんカナンでの様々な経験、自動車免許取得などを通じて、自分に自信が持てるように頑張りました。
杏平さんが、つまずいたり失敗した時には、回り道や方向修正もあり、と伝えながら、結果的にどうやったら乗り越えられたかを一緒に考えました。そして遂に昨年11月、食品会社へ念願の就職!しかし、まだまだ1年目。目標に向かって、ゆっくりと歩んで行きましょう。応援しています。
-
〜照井杏平さんミニインタビュー〜
-
Q:大変と感じる事は?
A:自分には苦手な人が居るので不安です。それから細かい事を考えるのが苦手です。
Q:嬉しかった事は?
A:お給料、お小遣いが増えたことと、職場の人が優しいことです。
Q:これから挑戦したい事は?
A:今はまだありません。仕事がまだ不安だからです。 - 池田さんがギャラリートークをしましたよ
-
「笑顔が溢れるギャラリートークでした。」(左板垣さん、右片岸さん)
「季節の言葉シリーズ2019春・夏」これから、もっと色とりどりになっていくそうです。
-
「一休さん絵巻を展示しているからといって、絵の話をしてほしいわけじゃないんです。池田一明さんっていう人を知ってもらいたいんです。池田さんがしたい話をして盛り上がりましょう。」ギャラリートークの舞台裏で、聞き手の板垣さんが池田さんに語りかけました。そうだ、武将の話をしましょう!と私が言うと、池田さんは目を輝かせ「しましょう!」と言いました。
県が主催するアーリュブリュット巡回展2019の奥州会場。こうして『池田一明氏によるギャラリートーク』が始まりました。池田さんの手には今日も「日本の歴史」の本があります。器用にページをめくり、一人の武将を指さします。「カミナシですね!」皆さんキョトン。別の武将を指して「カミアリですね!」髪の毛のある無しによる武将の分類だと分かると、会場はぱあっと朗らかな笑いに包まれました。背後のスクリーンに近年制作している季節の言葉シリーズが映し出されました。目の前に座る池田さんから湧きたった言葉の数々。その中に流れる時間、その詩情。よくわからないこだわりなんかじゃない。池田さんの瑞々しい感情が伝わったのでしょうか、誰もが真剣な眼差しを向けてらっしゃいます。うんうんとずっと頷いている方が見えます。
少し前から、池田さんはアトリエさとで「片岸さん、絵ですね。」と聞きます。ただ文字を書いているのではない、この文字から風景が想われるでしょう?それは絵ですよね?
私は「絵です。」と答えます。
みんなのカナン 第20回
2019年11月15日発行(機関誌129号)
- Scope & Spot
-
-
生活支援センターのグループホームで暮らし、一戸製材所に勤め37年目の田口福松さん。写真のように木材は大きく重いため、力と根気のいる作業です。 長年勤めている福松さんだから出来ることだと一戸製材所の社長さんから伺いました。そんな福松さんのお仕事で完成した資材は、いろいろな場所で使われ、カナンの園小さき群の里の新築工事でも使われました。
- 「雑穀ざんまい」超リニューアル!
-
大好評リニューアル!!
-
ボクはグラフィックデザインの仕事をしています。以前に伺った施設で利用者さんのお給料のお話を聞きました。ボクが思っていたよりかなり低く、交通費を差し引くと施設に通うだけで赤字になると聞き、利用者さんの厳しい現実を知りました。それから、施設にある既存の商品が売れるようになれば利用者さんのお給料にも反映されると思い、デザインを通じてお手伝いしてきました。ボクは常々、商品は作るだけでなく、売って、ちゃんと儲けが出ないとダメだと考えています。ですので、材料やパッケージにかかる原価、送料、お店の掛け率なども計算し、どのような人たちに、どう売ればいいか、どのくらい儲けが出るのかをちゃんと考えます。たとえ、素晴らしいパッケージデザインが出来たとしても、売れて儲けが出なければ意味が無いと思っています。施設では日々の生活で一杯いっぱいかもしれませんが、せっかく自分たちの手で商品を作るなら売れるモノを作りましょう!そして、みなさんのお給料を高くしてもらいましょう(^_^)
-
オガサワラユウダイさんは盛岡市在住で、グラフィックデザイン、イラストなどの仕事をしながら、展示会開催、各種イベント参加、ボランティアなど、幅広く活動され、岩手県観光PRキャラクター「わんこきょうだい」の作者として知られています。今回、シャロームの「雑穀ざんまい」のパッケージデザインを担当していただきました。
- 町はゴミ箱じゃないのに…
-
「こんなものまで捨てて…。」
-
去る7月20日にエピの会の活動で、奥中山地域のゴミ拾いを行いました。目的は、地域の生活者としてこの奥中山に住んでいる事に感謝の気持ちを込めて何か出来ないか、ということで、皆で考え、普段歩いている道端に落ちているゴミを5つのグループに別れて集めました。始まって数メートルも歩かないうちに、ペットボトルやたばこの吸い殻、ビンの破片などのゴミが出てきました。集めるのは苦労しましたが、綺麗になった奥中山の街並みを思い浮かべ穏やかな気持ちになれました。しばらくして、日曜日の朝にマラソンの練習をしているとわずかではありますが、またゴミが捨てられていました。あれだけ苦労して集めたのにまたかと思い、とても悲しい気持ちになり、何故街なかでポイ捨てをしていくのだろうかと考えさせられました。今回、普段何気なく歩いている奥中山に少しは貢献出来た思いがわき上がるのを感じました。当日は、行きたくないと思っていましたが、綺麗になった奥中山を見て参加してよかったなと思いました。みなさんにも、ポイ捨ては辞めて欲しいです。
- ヒソプ工房のみなさんとのスポーツ交流
-
チーム対抗ゲーム「ペットボトルボウリング」(右が佐藤享子さん)。
-
スポーツ支援事業で指導依頼を受け、6月に身体障害者体育館に出向き、ヒソプ工房の16名の方と久しぶりにスポーツ交流を楽しみました。はじめにランニングとラジオ体操のルーティンが行われ、2年半前からの継続ならではと感じました。その後、リズム体操、サーキット運動、チーム対抗ゲームを行ないました。どの種目もダイナミックに意欲的に動く姿が印象的でした。
ヒソプ工房の皆さんとの出会いは、平成21年の9月に、別館ハープの9名とふれあいランドの体育館で始まりました。当時は体育館に入ることに抵抗があったり、「並べる」「入れる」などは伝わるものの、運動の動作の「ボールをつく」「転がる」などは伝わらなかったりしました。その後、月1回お会いし、皆さんにもなじみのある「たらりら」の曲で創作したダンスを踊ったり、繰り返し、動作をまねしたりすることで、ボールをつく、転がす、蹴ることも出来るようになりました。そして今では、プールで他施設の方と交流を楽しむまでに至っています。今振り返ると、私の指導の原点になった出会いで、これからも皆さんとの交流を続けていければと思っています。
- 全国の専攻科と手をつなぐ
-
生徒の芸術作品に囲まれた中での研修会
-
8月1日と2日に、三愛学舎を会場にして、私立特別支援学校連合会主催の「第2回 特別支援学校専攻科教育実践交流会」が行われました。当日は群馬県や三重県など、遠方の支援学校からもたくさんの先生方が集まり、各校の実践について情報交換をしました。
知的障がい特別支援学校高等部は全国に約660校あります。そのうち専攻科(*)があるのは、わずか9校です。9校のうち8校は私立学校で、そのすべてが私立特別支援学校連合会に所属しています。三愛学舎もその一員です。(*専攻科は、高等部本科卒業後、更に深く学ぶための制度。三愛学舎は2年間)
各校の実践は、独自の特徴ある学習、地域に密着した学習、それに三愛学舎の取り組みにもよく似た学習など、様々でした。しかし、生徒たちの豊かな人生のために、ニーズに応じた教育を即実践する姿勢はどの学校にも共通しており、本校職員一同、たいへん刺激を受けました。
交流会を終えて数日後、参加校の現場の先生から本校に電話がありました。「三愛学舎で行っている紙すきについて、やり方を教えてほしい」とのこと。他の私立特別支援学校との間で、現場教員同士が気軽にやり取りをしたのは初めてのことであり、喜ばしいことでした。これからも全国の同志と手をつなぎ、生徒の皆さんの学習活動を充実させていきたいと思います。
みんなのカナン 第19回
2019年7月15日発行(機関誌128号)
- Scope & Spot
-
-
小さき群の里事業所、エフラテにて空き缶のリサイクル作業を中心に行なっている浮中健太さん。月1回「アトリエさと」という創作活動では、 繊細で色彩豊かな作品を描き出しています。これからも浮中さんの感性によって表現される作品を楽しみにしています。
- ♪花を愛するわたしたち♪
-
いわて子どもの森で樽型プランターに植栽。
育った幼苗の根を傷付けないよう、丁寧に鉢上げ。
細かい種まきは、ピンセットを使って。
-
専攻科園芸科では、岩手県立児童館いわて子どもの森で、毎年花の植栽を行っています。まずは、前年度の秋にプランターに植え、大きく育てたビオラを春に届けるところから始まります。また、玄関前のエントランスに飾る樽に、自分たちで育てた花を一つ一つ手作業で植えていきます。どんなデザインで植えていくかは生徒のセンス次第。一緒に作業をする仲間と意見を出し合いながら決めていきます。ピンク色など好きな色で埋め尽くしたり、花の背丈を考えた配置にしたり、植えられるだけ植えてボリューム満点にしてみたり・・・。園芸科全員で行う大仕事です。初夏には春の花からの植え替えを行います。マリーゴールド、ファリナセア、センニチコウ、サルビア、ケイトウなど、夏の花も種類豊富です。
三愛学舎の花は、種を一粒一粒生徒達がまき、大切に育ててお客様のもとに届けます。植栽を行いながら、「あ、これ私が種をまいた花ですね。こんな色の花だったんですね。」、「種まきとか鉢上げ(育った花をポットに植え替える作業)をしているうちに花の名前を覚えました!全部言えますよ。」と、ごく自然に学んだ花の知識を披露しあうこともしばしば。いわて子どもの森だけでなく、花壇への植栽は生徒たちに人気の作業ですが、やはり外部に出ての作業は特別感があるようで、「今年はいつ行くんですか。絶対行きたいです。」と予定が入ることを心待ちにしている生徒も多いです。一見、お楽しみ作業のようにも見えますが、実は普段学んでいることがどれだけ身についているのかを確認する場でもあります。「沢山の準備物を〈役割分担〉し、〈協力〉して運ぶ。」「どのような花の配置にするかを〈話し合って〉決める。」「足りない作業がないか〈確認〉する。」「分からないところを〈教え合う〉」などなど。日常の取り組みが活かされているほどスムーズに作業は進みます。
園芸科に初めて所属した生徒は、春の植栽ではどのように作業を進めていいのか分からず、戸惑っていることもありますが、初夏の頃にはすっかり手慣れた様子で作業科メンバーとばっちり連携のとれた姿を見せてくれます。子どもの森には、基本的に休館日に作業を行っていますが、時折、開館日に伺うこともあります。来館者の方やスタッフの方への「こんにちは!」の挨拶も立派な社会勉強です。「きれいに咲かせていますね。」と花を褒めていただいたり、感謝の言葉をいただいたり、時には飲み物をいただいたり…。ラッキーな出来事もありますが、「物をもらうよりも、お礼の言葉が一番嬉しいものですね。」としみじみと語る生徒の姿に、職員も一番のご褒美をもらった気持ちになります。
たくさんの学びをいただく機会に感謝し、これからもお客さまに喜んでいただけるお花をお届けしていきたいと思います。
- ウィズの仕事
-
研修旅行の宴会にて。
先輩の内村直人さん(左)とおいしい食事を堪能する匠さん。 -
通信制の高校に通いながらウィズに来て一年半たちました。ウィズでの仕事はPETボトルの選別、発泡スチロールの破砕、老人施設の清掃、レタス畑のマルチビニールはがし、りんどうの枯茎取りなど、たくさんの仕事があります。自分は主にPETボトルの選別、発泡スチロールの破砕をやっています。夏にはPETボトルが二戸地区からたくさんウィズに運ばれてきます。その他にも、マルチビニールはがし等、他の作業もありましたが、職員と協力しながら頑張りました。ウィズでは仕事以外に旅行、新年会、見学体験などがあります。旅行、新年会ではカラオケをしたりできるので少しの間だけどリフレッシュできます。見学体験は、県内県外の同じB型事業所を見学します。見学体験は、自分にとっても勉強になります。
ウィズで作業していて、PETがたくさんあってもみんなで協力して作業をして、出荷されていく様子を見たりするとやりがいがあるし、工賃やボーナスを貰えるとPETボトルを頑張って良かったと思います。これからも学校も仕事もどちらも頑張りたいです。
- 素材の風味を生かしたい!カナン牧場のジャム作り
-
充填機を使いビン詰め中で、後ろが真空ケトルミキサーです。
-
カナン牧場の農産加工部門では、「真空ケトルミキサー」を使ってジャム作りをしています。ブルーベリー(加糖・無糖)、夏いちご、山ぶどう、キャロット(人参とリンゴ)などですが、一番人気は、「無糖ブルーベリー」です。
真空ケトルミキサーは、釜の内部の圧力を下げ、真空状態にして蒸気で加熱するもので、素材の風味や色を生かすことができるのが特徴です。無糖ブルーベリーは、その名の通り、砂糖をはじめ、一切何も加えず、ブルーベリーだけを濃縮した製品です。程よい酸味と県北産ブルーベリーの持つ風味が絶妙で、カナン牧場のパンとの相性がよいのはもちろん、ヨーグルトと一緒に召しあがる方も多いようで、リピーターが多い製品です。素材の風味を生かしたカナン牧場のジャム、他の製品も含め、をぜひ一度ご賞味ください。
- 奥中山第一部落下部落の部落総会・花見会
-
新しい交流の歴史が始まる予感が!
笑顔と歓声に包まれた楽しい会となりました。 -
46年前の奥中山学園開設当初から、下部落の諸先輩方は積極的にカナン祭などで交流を図り、相互に良い関係を築いてきました。
今年度の下部落会総会・花見会は諸事情により、奥中山学園で開催することにしました。昨年度までは50名ほどの参加でしたが、今年は70名もの出席があり、子どもの参加も増えて賑やかで大いに盛り上がり、親睦を深められました。岡負長のはからいで、皆が若かりし頃のカナン祭などのスライドを見せてもらいました。まつりに来ていたお客様も多く、あふれんばかりの人に驚きました。下部落の人たちの懐かしい顔もあり、世代を超えて楽しんだあの頃のことを皆で思い出しました。
近年は、学園の皆さんとは、毎朝の登校時に挨拶をする程度で、交流があまりありません。ぜひ、「ふれあい・いきいきサロン事業」を奥中山学園を会場に借りて行い、みんなでコーラスしたり、3世代交流で子どもと遊んだり、健康について勉強が出来ればと思っています。以前のように交流を深め、何年後かに見て楽しめる懐かしい映像も残せれば、と思う。今回、会場を貸していただいたこと、準備や後片付けしていただいたことに感謝申し上げます。
- 弘前公園へお花見
-
人混みから少し離れ、しばし休憩。
-
GWにおおぞらホームのメンバーで52種約2600本の桜が咲くと言われる弘前公園に出かけてきました。その日ホームにいた利用者さんと担当職員、それに「小さき群の里」の中嶋所長も同行してくれました。
快晴の絶好のドライブ日和で、高速道路を心地良く走り、いざ会場に。さすが規模も見ごたえも日本一と言われるだけのことはあり、とても賑わっていました。
車から降りずに、職員と二人で車から景色を眺めていたAさん。名物の黒こんにゃくの色にビックリ!の"食通"のBさん。射的に挑戦し、玉が命中しても景品がなかなか落ちずに悔しがるCさん。全身で楽しさを表現しているかのように嬉しそうに声を出しながら先頭を歩くDさん。
「花より団子」じゃないけれど、皆さん桜よりも一つひとつの出店が気になっている様子でしたが、これも出店数約200店と言われる弘前公園の花見の楽しみのひとつだそうで、結構出店巡りが目的の来場者も多いとか。それぞれが好きな物を選び、ランチタイムも楽しみました。暑い一日でしたが、それぞれに休日を満喫したひと時でした。
みんなのカナン 第18回
2019年3月15日発行(機関誌127号)
- Scope & Spot
-
-
となんカナンで就労訓練し、3年10カ月、念願かなって企業に就労することができた佐々木陽右さん。
品出し職人、顔出し(商品を表にそろえる作業)職人を目指してがんばっていきます!
- 東北フォーラム販売2年連続売上第1位!!
-
東北フォーラム「商品紹介プレゼンテーション」
2年連続売上第1位獲得!
売上に貢献した鈴木剛さん。 -
11月8日〜9日の2日間、青森県で開催された『東北フォーラム』での物産展へ、青森出身のシャローム利用者の鈴木剛さんと一泊二日で参加してきました。
東北フォーラムとは、東北地区 知的障害者福祉協会が主催する研修会です。東北各地より施設職員が集まり、日々の支援を発信し合い、やりがいや想いを共有する機会となっています。2015年の第1回福島大会に始まり、今年で第4回目となりました。
昨年の岩手大会では、私が岩手県代表として発表し、同時開催の物産展でもシャロームの製品を多くのお客様にお買い上げ頂き、売上第1位となりました!今年は、鈴木さんが得意の暗算を駆使し、販売の計算を行なってくれた事で、より沢山の方々にシャロームの事を知って貰い、製品も買って頂くことが出来ました。そしてなんと…2年連続で売上第1位を獲得する事が出来ました!!
利用者の方々と一緒に作り上げてきた製品を、沢山のお客様が手に取り、喜んで下さる事が、ご本人たちにとっても、職員にとっても、働く喜び・やりがいとなる事を改めて実感する機会となりました。
- ヒソプ工房の皆さんとの交流を通して
-
見事に「ビンゴ!」
手作りの首飾りのプレゼントを贈りました。 -
私たち、社会福祉学科の1年生5名は1月22日にヒソプ工房へレクリエーションボランティアとしてお邪魔させていただきました。
冬休み前からどんなことをするかなど、グループで話し合いを行いましたが、なかなか決まらず、当日ギリギリまで準備に追われてしまいました。
当日、私達は、複数考えたプログラムの中から、ラジオ体操、紙コップ積み、ペットボトル爆弾ゲーム、ビンゴ大会を行いました。
紙コップ積の際には、各グループの個性溢れた作品が多く、完成したものをみんなで見せ合うことがとても楽しかったです。
ペットボトル爆弾ゲームとビンゴ大会を通して、利用者の皆さんとの心の距離が少し近づいたような気がしました。
最初はとても緊張していた私たちですが、皆さんはとても気さくな方が多く、一緒になって楽しむことができました。
活動が終わった後、ヒソプ工房の皆さんからクッキーなどをいただき、とても温かい気持ちになりました。あっという間の時間でしたが、とても濃い時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
- 将来の暮らし〜卒業生から学ぶ〜
-
(卒業生の今は?)
仕事&くらし&人間関係を聞いてみた。 -
奥中山も銀世界に染まった12月のある日。三愛学舎卒業生の小笠原夏帆さんがみんなの授業の講師として来校しました。私たち生徒の質問に夏帆さんが沢山答えてくれました。聞かれたことに対して、自分の言葉で思っていることを答えてくれる姿は“かっこいい”と感じながら授業を楽しむことができました。この授業で私が心に残ったことがあります。夏帆さんは車をもっていないそうです。それでもバスを使い盛岡を散歩したりして楽しんでいるそうです。この授業に参加してみて、私は「車がなくてもバスがあるじゃないか!」と思いました。私はバスをさらに練習して乗り換えができるようになりたいなと目標を見つけることができました。夏帆さんの授業に参加して良かったと思いました。
- クリスマスバイキング
-
カナンパンも人気でした。
お客様で賑わっている様子をお見せできず残念です。 -
今回のクリスマスバイキングは5日間の期間限定のバイキングでした。メニューはローストチキン、ミートローフ、パスタ、ピザ、カレー、フレンチトーストなどがあり、たくさんのお客様に来ていただき、嬉しかったです。人気だった料理はパスタです。パスタは毎日、味を変え、飽きないようになっていて、厨房にたくさん作ってもらいました。お子さん連れや家族連れの方々にたくさん来ていただき、とてもよかったです。
- 皆さんと共に音楽活動!
-
歌が、音楽が、皆さんを笑顔にします。
-
小さき群の里では、新しい建物が建ったことや、私が学生時代に音楽療法を学んだこともあって、今年度から月1回、音楽療法による活動を行っています。音楽の持つ特性を活かし、音楽を聴いたり、歌を歌うことや楽器を奏することで体や頭の活性化や、気持ちのリラックスなどを促すことをめざしています。
新しく完成した建物の、木のぬくもりが感じられるホールでの活動はあたたかい雰囲気で行ない、歌を歌うことが好きな方、楽器演奏が好きな方など、様々な音楽家さんたちが奏でるメロディーがホールに響く心地よいひと時です。参加する仲間を増やしながら、豊かな時間を一緒に過ごしていきたいと思っています。
- 「地域と共に」
-
小さき群の里のシンボル。
地域とのふれあいの場
-
奥中山は、人口約3000人の地域でる。この地で生まれ育った私が、小学校5年生になった1973年4月にカナンの園の最初の施設である奥中山学園が開園した。以来丸46年経つ現在まで、この地に住み続け、地域住民というだけでなく、仕事としてこの地とカナンの園の関わりの一端を担ってきた。
標高約450メートルの高原地帯であ奥中山は、やがて北上川や馬淵川となって太平洋に注ぐ伏流水が湧き出る西岳の麓に位置し、春になるとブナやカシワ木に緑の葉が生い茂り、ムクドリやカッコウなどたくさんの鳥がにぎやかになる。ミズバショウの群落、カタクリの花、そして多様な山菜などもあり、豊かな自然に包まれている。そしてこの気候風土あった酪農や高冷地野菜などがこの地の人々を潤し、併行してカナンの園やその他の多くの福祉事業所と共に独特の地域文化を育ててきた。
帰りたいところ、安心し元気になれる場所は、人によってそれぞれ違うが、多の場合、家庭や友人関係、隣近所、学校や職場などにあることが多い。これらの場合に共通する関係性は、@「私」が認められている関係性がある(存在の承認、あなたがいないと寂しい)A「私」が役割を果たしている関係性がある(役割の承認、あなたがいないと困る)の二つであり、このような関係性はいずれも「私」と「他者」が生み出す相互関係である。このような中で自己実現を図りなら共に元気に暮らしていくことが望ましいと思う。
奥中山には、私と同じように、奥中山学園の子どもたちと小・中学校での時間を同じ校舎で過ごし、活動し、共に過ごた人たちがたくさんいて、名前や顔のわかる者同士としての良き理解者になっていると実感している。さまざまな「生きづらさ」を持った方も含めて、誰もが住み慣れた場所で生きることができるよう、お互いが関心を持ちながら、一人ひとりが、地域の宝という思いをもって共に活動し共に生きたいと願う方々である。
超高齢化、少子化、高度情報化、国際化などが進み、家族関係や地域社会における生活環境が一層、複雑になることが予測される中で、奥中山がこれまで歩んできた道は、これからこの地域で育つ子どもたちへの希望に満ちたメッセージとなる。
どんな存在も否定されない地域社会は、自分の存在も否定されない。家族や地域に愛されて自分の価値や存在意義を肯定できるような感情をもって成長するこの地の子どもたちを頼もしく、うれしく思っている
みんなのカナン 第17回
2018年11月15日発行(機関誌126号)
- Scope & Spot
-
-
今年度、奥中山学園に入園した三愛学舎本科1年生の香田沙里依さん、土屋愛里さん、北田梓さん(写真左から)。いつも笑顔が素敵な仲良し3人組です。
4月から家庭を離れての生活が始まり、初めて体験することばかりですが、毎日、楽しく学園生活を送っています。
下校してからは、友達とサッカーやリレーをして遊んだり。夏休み前には学園でお父さん、お母さんや学園職員と一緒にバーべキューをしながらごくろうさん会をしました(写真)。
愛里さんの誕生日には、バースデーケーキを一緒に作ってお祝いしました。学園ではまだまだ、楽しい行事が待っています。みんなでワクワクドキドキしながら楽しみ、その素敵な笑顔をもっともっと輝かせましょう!
- 明るい選挙啓発授業
-
模擬投票の様子
めいすいくん○×クイズ
-
公職選挙法の改正で、全員が選挙権を持つ専攻科の生徒を対象に、岩手県や一戸町の選挙管理委員会の方々を講師としてお招きして「明るい選挙啓発授業」を実施しました。
当日は、生徒会執行部の生徒、職員が演じた投票に関する寸劇や、パワーポイントを使った講義を通して選挙の基礎知識を学習しました。 また、実際の選挙で使用されている選挙はがきや投票箱を使った模擬選挙も行われ、生徒たち全員が選挙演説から投票までの流れを体験しました。選挙に行ったことがないという生徒も多くいたため、選挙の仕組みや流れを体験的に学ぶことができるとても貴重な機会になりました。
さらに、明るい選挙のイメージキャラクターである「めいすいくん」も登場し、選挙に関する〇×クイズも出題してくれました。楽しい雰囲気の中で、選挙に関する学びを深めることができました。
今回の授業をきっかけに、選挙に対する興味関心を高め、自分の考えや意思をもって投票に足を運ぶ生徒が増えることを願っています。
- 子どもたちの「合宿」〜大人になった時の「あなた」へ
-
小さい子は日帰り。「僕も早くおっきくなって泊まりたい!」
-
今年も夏の恒例行事「合宿」が行われました。きっかけは5年前、当時、今までとは全く違う環境で暮らし始めた小学4年生だったA君に、同世代の仲間との時間を過ごして欲しい、と企画したものです。 最初は、同世代の職員の子など数人を招いての小さな規模のものでしたが、次第に「もう1回やろう」「学校の友達も誘っていい?」となり、今では夏と冬の休み期間中、15人規模の「合宿」になりました。
ルールも約束事もなく、集まったみんなで1泊2日をどう過ごすか、相談します。誰とどの部屋に寝るかなども自分たちで決め、大人は、じゃまにならない程度にそっと見守ります。 夜には、子どもたちだけでの“秘密の話”。何時まで、と誰となく時間を決めて…楽しんでいるようです。
始めるきっかけはともかく、学校でも家でも親せきの家でもない、奥中山学園という場で、地元の子ども達がA君と一緒に“自分たちだけの領分”を作り、楽しんでいる姿がうれしいです。
「子どもたちよ、子ども時代をしっかりとたのしんでください。大人になってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の〈あなた〉です。」と児童文学者の石井桃子さんが述べていますが、 みんなが大人になった時、この合宿の夜の“秘密の話”を思い出して大笑いする姿が見えるようです。
- 三陸研修旅行
-
三陸鉄道北リアス線キハ36形田老発久慈行列車
-
僕は、ウィズの研修旅行は11回目です。2012年は被災したはまなす学園を見学し、津波で流された旧園舎がつぶされ、その時仮設生活を送られてすごくかわいそうで大変だと感じて僕達皆でさくら市のお金を寄付し、 元の平和な生活に戻れるよう心から祈りました。今年の三陸研修旅行では新しく建設したはまなす学園と今の生活を見学し、利用者やスタッフも新しく入居しながら、 いくらか人数が増え作業科目や生活用居室も各1〜2人部屋等そろい、とても立派でした。キハ36形の三陸鉄道に乗り北三陸海岸の田野畑や、野田海岸、あとはつりがね洞は遠くからちらっと見えました。 来年は秋田ふるさと村に行きたいです。
- 教会訪問での出会い
-
どの教会でもカナン製品をたくさん購入していただきます。
(改革派盛岡教会での様子) -
初めて教会訪問に参加することになり、日頃からカナン牧場製品をご購入くださっているカトリック志家教会に伺った。 礼拝が終わり販売に先立ち、カナンの園への日ごろのご支援への感謝とカナン牧場の現況を踏まえた挨拶をして、カナンの園製品の販売会が始まった。
お客様から「いつもカナン牧場のパンを買って食べてますよ」と声をかけていただき、嬉しさと喜びを感じながら販売会が無事終了。
改めてお客様との出会いにより、多くの方々に支えられていると実感ができ、また直接感謝の気持ちを伝えることができた大変貴重な時間となり、これからの励みとなる1日となった。 これからも出会いを大切にして、喜んでいただける製品をお届けできるよう努めていきたい。
- 願いを込めた七夕飾り制作
-
飾られた七夕飾りの前で記念撮影。
吹き流しはペットボトルを64本使用しました。 -
ヒソプ工房の別館ハープでは、昨年度から「盛岡七夕まつり」の七夕飾り制作を行っています。今年度は、同じ地域の障がい者施設「しいのみホーム」さんにも声をかけ、 2事業所を結ぶ「虹」をイメージして、祭1カ月前から大型の七夕飾り制作に取り掛かりました。
飾りに使う材料から悩みましたが、アイディアを出し合って、利用者さんやご家族に協力いただき、願いを短冊に書いて7色につなげたり、2事業所の発展や交流を願い、事業所名を花紙で飾りました。 職員は初めての大型の七夕飾り制作に試行錯誤。なんとか祭りに間に合い、肴町商店街に展示された飾りは、手作りの温かさやみんなの「想い・願い」が詰まった「2事業所を結ぶ虹の架け橋」に仕上がりました。
- むつぶ
-
園長時代のお気に入りの1枚。仲むつまじく! ?
-
〈むつぶ〉ということばが好きだ。奥中山学園の園長をしていた一〇数年前、たまたま朝の職員礼拝で歌った讃美歌(*)の中にあった
ひとつの望みに生くる
はらからともにつどい
たがいにつかえむつめば
世になき安きみちてという歌詞の一節に心を動かされ、「むつぶ」を辞書で調べてみたのがきっかけだった。そして、ある辞書に〈むつぶ:分け隔てなく仲良くすること〉との説明をみつけたのだった。 以来、こうありたいものだ、という強い思いと、何と難しいことか、という思いが交錯し続け、私の最も大切なキーワードとなっている。
カナンの園は、「キリストの愛のもとに、障がい者と言われる方々を中心として、全ての人が互いに尊重しつつ、助け合っていく社会の実現をめざす」運動体である。 その中で、職員という立場で仕事をする私たちには、「出合いに感謝」し、「共に生きたい」と願い、自らの人間性と専門性を磨き、「彼らのために何ができるかを問う」姿勢が常に求められているのは言うまでもない。 と同時に、「彼ら」と「自分(たち)」の間に〈支援〉という分け隔ての線を引く日常を生きていることも意識しなければならない。
残念ながら、人は自己を中心に物事を捉え、考えることから抜け出すことはできない。どんなによい人でありたい、と願い、謙虚でありたいと思い、己を他者に用いてもらおうとしても、 そこには、そうではない‘しょうもない自分’が漏れなく付いてくる。
倫理観を磨くことを怠ってはいけないが、自分と他人との関係の中では自己中心からは抜け出せないことを受け入れなければならない。 だからこそ、違う次元におられる絶対的な存在を意識し、その愛と慈愛に満ちたまなざしの中に、〈私〉と、私の目の前にいる〈この人〉が、一緒に写し出されていることに目を向けたい。
その繰り返しの中でこそ、共に生きる大切な存在を、〈ひとつの望みに生くるはらから〉として、互いを感じ合える日がくると信じている。
*讃美歌U編一五七番「この世のなみかぜさわぎ」、曲はアイルランド民謡のロンドンデリー
みんなのカナン 第16回
2018年7月15日発行(機関誌125号)
- Scope & Spot
-
-
三愛学舎専攻科2年生の大久保千優さん。園芸科に所属し、花苗作りに日々精を出しています。昨年度の経験をいかし、今年度はリーダーとして、毎日の打ち合わせの進行役も担っています。
用土作り、幼苗の移植、除草など、雨の日も風の日も暑い日も、やるべきことはたくさんあります。しかし、千優さんはいつも笑顔で働きます。「お客さんが花を買いに来てくれて嬉しいです。お客さんに『ありがとうございます』と言いたいです。」 - 限定パン誕生!
-
限定パン第1号「おばけパン」。 -
前川美香さんの絵が採用された
ゆきだるまパンラベル。 -
ゆきだるまパン製作中。 -
それは昨秋のある日、職員の会話から始まりました。
「ハロウィンでいろんな商品が並んで、盛り上がっていますね」
「牧場にイベント向けの商品がほしいですよね」
「とりあえず企画して、やりませんか」
「従業員が作れるパンになったら良いね」
「でも、大量生産は厳しいよね」
「では、限定パンで販売してはどうでしょう」
と、会話をきっかけにカナン牧場内の販売促進委員会で検討を始めました。限定パンを通して、従業員がより主体的にパン製造に関わり、スキルアップや仕事へのモチベーション、達成感に繋がることを願って、またイベント感や季節感があり親しまれる商品を毎月1商品の提案することにしました。試行錯誤を重ねてようやく完成。販売初日を迎え、従業員やお客様に受け入れてもらえるか不安の中で、無事に第1弾を終えました。しかし、やってみて初めて見えてくる課題もありました。
「出勤時間が異なるから、従業員全員が製造には関われるわけではない」
「関われない従業員は、別の形で商品に関われないか」
「従業員が描いた絵を商品ラベルに載せたら楽しそうだね」
と、従業員の皆さんに向けてイラスト募集のお知らせをしました。数日後に元気な声で「描きました〜」と応募用紙と共に候補が集まりました。
その後も限定パンでは、その都度募集したイラスト入りラベルを製作し、それぞれが関わりながら、カナン牧場の皆の心がこもった渾身の限定パンとなっています。ラベルに自分のイラストと名前を見て「家族に見せたい」と喜んで買って帰宅する従業員もいて、そんなふうに喜んでくれる姿や笑顔が、カナン牧場で働くみんなのモチベーションとなっています。
そして、今ではお客様から「次はどんな限定パンなの」「いつから販売になりますか」と、声をかけられることもあります。10月のハロウィンでのおばけパンとかぼちゃパンの2品から始まり、1月:くるみパン、2月:ゆきだるまパン、3月:お花パン、4月:よもぎ大福あんパン、5月:桜あんパン、6月:てるてる坊主パンと続いてきました。限定パンとして月日は浅いですが「継続は力なり」で、着実に広がりを見せてきています。
今後、従業員のスキルに磨きがかかり、限定パンの中から長く愛される商品が生れるよう、皆で力を合わせていきます。
「物語のあるパン屋」のカナン牧場に、今日も新たな物語を加え、これからもみんなで手を取り合い、限定パンのコンセプトでもある‘遊び心’も加えるのを忘れず、もっと笑顔が増えるよう、美味しいパンとともに幸せをお届けします。
尚、限定パンの販売は、毎月12日(パンの日)をメドに、カナン牧場エピと二戸店、産直奥中山高原様で2週間程行っています。数に限りはありますが、通常のパン同様ご注文も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。 - 思いや願いが凝縮されて
-
自然豊かな景観の中に力強く建つ新事業所。 -
奥中山開拓団副団長として戦後開拓に入られた野澤さんご一家から寄贈された土地に建てられていた入所施設を建替え、高齢化していく利用者の皆さんや圏域のニーズにどのように応えていくか、3ヶ年計画を立てて取り組んできました。
設計された建築のコンセプトは、
@自然と人、人と人が共に生きる、
A光に満ちた建物、
B木へのこだわり、
C大地への思いをつなぐ
などで、それを何度も協議を積み重ね具体化を進めてきました。
法人建設委員会は33回、工程会議は43回に及びました。昨年8月の定礎式を以て工事が開始され、記録的な降雪という厳しい自然環境の中、工事に携わるすべての方々の士気は下がることなく、一人ひとりの高い技術と丁寧な仕事で建物が創り上げられていきました。
利用するすべての方々が安心して通え、昼食弁当作りを中心とした就労の場としても用いられる約700uの建物は、6月29日に竣工を迎え、7月1日から事業開始となりました。これまでこの事業の為に多くの方に祈りとご支援を賜り、竣工できましたことを心から感謝申し上げます。 - 「表彰されるの2回目だなぁ」
-
受賞作を前に記念写真。 -
「いわて・きららアートコレクション」に、初めて描いた絵を出展した泡渕孝作さん、いきなり奨励賞をいただきました!表彰式には母親とご本人、職員の3人で参加しました。
表彰式で、孝作さんがポツリ、「表彰されるの2回目だなぁ。」と。聞いてみると、以前に働いていた会社で永年勤続25年の表彰を頂いたことがあるそうです。お母さんも、「ここまで長かったね〜。」とポツリ。28年勤めた会社を訳あって退職し、病院に通いながら自宅にこもりっぱなしだった孝作さん。お母さんとしてはやっと外の社会とのつながりを実感できた出来事だったのかもしれません。
となんカナンに通い始めて、1年数か月が経ちます。当初はなかなか出勤できず、「仕事」という言葉に敏感で、となんカナンが安心して通える場所であることを感じるまで時間がかかったのだと思います。
また、絵を描くことを通して、自信を取り戻した時間でもあったのではないかと思います。奨励賞おめでとうございます。これからもゆっくり、ゆっくりと、となんカナンで。よろしくお願いします。 - 石けん作業棟の改修工事完了
-
新しくなった作業棟。
プレハブの建物が外観も内部も見違えるように生まれ変わりました。 -
これまでの石けん作業棟は、冬はストーブを炊いても室内は氷点下、作業中手はかじかみ、足先がジンジン冷えてくる。逆に夏は「午後は暑すぎて危険!」と、30度を超えた屋外で‘涼む’日々。
梅雨どきは室内に舞った粉石けんで滑る床をそろりそろりと歩く。「そんな環境で働いてこそ4課だ!」と前任者からの引きつぎに、何とはなしに納得していた私。メンバーは「暑っつい!」「寒むっ!」とグチを吐きつつ、それでも毎朝勇んで作業棟に向かい作業をこなす…。そんな姿を見るとこの作業棟は彼らにとってかけがえのない場所であるように感じられていました。
このたび、建築から約20数年、歴代の利用者や職員の想いが詰まった作業棟が約3ヶ月の改修工事を終え、エアコンが付き、壁には断熱材が入り、‘滑らない床’になりました。
生まれ変わった作業棟に「すげー!」「キレイだなー!」「あったかい!!」と感動の声。しかし何より自分達の活動の場がまたココにあることの喜びを全身で表わしています。今日もキレイになった作業棟を汚し(!)、またそこを掃除しながら新たな歴史を刻んでいます。 - 生徒の皆さんに教えられて
-
「生徒の皆さんから元気をもらっています」。 -
三愛学舎との出会いは、専攻科が設置された頃の20年以上前になります。初めは専攻科で余暇活動として籐細工を教え、昼食を生徒の皆さんと一緒に食べて帰っていました。
数年後、本科の縫工科という作業科で教えることになり、菱刺し(旧南部藩につたわる刺し子の技法のひとつ)を中心に活動しました。
ある時、私がいつものように裁ちばさみを使い机の上に置いていると、「借りた物は元の場所に戻しましょう」とある生徒さんに言われることがありました。
ハッとし、当たり前のことができていなかったと反省しました。私に注意してくれたその青年は、三愛学舎を卒業してから20年近く経ちますが、今も関わりがあり裁縫を続けており、最近、公募展で賞を受賞しました。卒業しても続けてもらえると何よりも嬉しいです。
三愛学舎で活動していると、教えているつもりが、私の方が教えられていると感じることがたくさんあります。生徒の皆さんはたくさん卒業しましたが、私は卒業しないで留年させてもらっています。これからもよろしくお願いします。
みんなのカナン 第15回
2018年3月15日発行(機関誌124号)
- Scope & Spot
-
-
今年度のクリスマスページェントのしおりの表紙を描いて下さった中川静子さん。絵を描く事が大好きで、完成するまで10日間ほどかけて熱心に描いてくれました。
『造形集団 風』にも毎週楽しみにして通っています。シャロームでの行事のポスターなどお願いするとよろこんで描いてくれます。明るい色使いで、みんなをほっこりとした気持ちにさせてくれる静子さんの絵が、みんな大好きです。 - 奥中山での5年間
-
成人を祝う会での晴の姿 -
-
9歳の時、病気をして生まれ変わった娘。新しい子育てが始まりました。悩みました!迷いました!娘はやがて大人になります。その時、親元を離れて暮らせる人になることを願い、奥中山学園に入所し、三愛学舎で学ぶことを選びました。
15歳から20歳まで、多感な思春期を大切に育てていただきました。寮では発作が頻繁にあり、担当職員はどれほど大変だったことか。学校でのスキーの授業は初体験です。初めは転ぶことを恥ずかしいと思っていたようですが、「転んでもいいんだ!」と学んでいます。
週末の帰宅日。月の出る晩は一緒に眺め、その明かりに照らされながら家に向かいました。奥中山に通うことで得た、私たち親子の幸せです。5年の間に入院や手術もしました。どんなことがあっても、いつも皆さんに支えられ、祈っていただきました。だから娘も親も頑張ることができました。あっという間の5年間を振り返り、新しい勇気が湧いています。 - 奥中山学童クラブ、シャロームで仕事体験!
-
生地を量って、丸め作業。 -
自分だけのオリジナルメッセージカードを書きました。「家族にありがとう」 -
シャロームと奥中山学童クラブは、開設当時から互いが交流しやすい様に、建物が渡り廊下でつながっています。毎年、様々な行事を合同で行い、子どもたちと利用者の方々が一緒に楽しい時間を過ごしています。
そんな中、学童クラブの先生より「学童の子どもたちにせんべいづくりを体験させてもらえませんか?」と新たな提案がありました!私たちも、いつもの行事と違う形での交流にとても興味が湧き、お受けすることにしました。
当日、子どもたちはシャロームの仕事やせんべいの作り方を一通り説明を聞き、生地を丸めて計量、焼き上がったせんべいの袋詰め、賞味期限シール貼り等にも挑戦し、実際の商品と同じ形に仕上げてもらいました。最後に、一人ひとりに袋の中に入れるメッセージカードを作ってもらい、世界に一つだけのオリジナルせんべいができ上がりました。
今回の体験を通じ、普段近くにいてもあまり知る機会のないシャロームの仕事や一生懸命に働いている利用者の方々の姿に触れ、沢山の事を感じ、大人になっても楽しい思い出として残っていてほしいなぁと思います。
いつも地域の中でご支援ご協力をいただくことの多い私たちですが、未来を担う子ども達に、こんな形でいい思い出を提供できたこと、ささやかなことですが、こんな経験が、やがて豊かな地域社会に繋がって行くことを信じています。 - 銀河プラザ販売会に参加して
-
-
東京銀座にある岩手県のアンテナショップ「銀河プラザ」にて、昨年の12月1日から5日まで開かれた「一戸町物産品販売会」へ、前年度に引き続き参加させて頂きました。
初日からカナン牧場のパンは好評で、日々仕入れるパン類は毎日途中で完売し、その後は一緒に持参したシャロームのおせんべいを担当する「おせんべい屋さん」になるほどでした。
お客様は観光の方、歌舞伎座の公演を見に来ている方が多いように感じました。岩手出身のお客様はカナン牧場のパンを知っていて、「岩手に帰ると買って食べるんだよ」と話し購入してくれていました。定番の食パンよりは、ドイツパンや、レーズンとくるみの入ったコミヤパンを購入される方が多かったです。
また、クリスマスシーズンということもあって販売したシュトーレンは、試食したお客様はみな、「おいしい」と言ってくださり、中には家に帰ってから、わざわざ銀河プラザに電話をかけて注文してくださった方もいました。
今回の販売会を通して、直接お客様より意見や感想が聞けた事が何よりの成果だったと感じます。今後も皆さまの声を大切に、皆さまから愛されるおいしいパンをカナン牧場のみんなで作っていきたいです。 - 出張販売!!
-
おすすめの商品は… -
岩手保健医療大学は盛岡駅西口前にあります。本学には学食がなく、飲食店が近くに少ないため、学生のお昼ごはん確保のために、お弁当を販売してくれる業者を探していました。
そんな中で、となんカナンさんとつながり、現在週1回、出張販売に来ていただいています。
本学は学生、教員とも女性が多いためか、販売メニューの中では、プリンやパウンドケーキなど、スイーツの売れ行きがよいようです。 「今日はとなんカナンさんは来るの?」といった声も時折聞こえてくるなど、来校を楽しみにしている人が増えているのを感じます。
- 「紅茶のプリンが好きでよく食べています。」(学生)
- 「バターの風味がきいたクッキーがお気に入りです。」(事務職員)
- 「売り手の人の感じもよく、また買いたくなります。」(教授)
- 「画伯」の今
-
カナンの園製品の包み紙の一部
「わたるくん」 -
小さき群の里には、「画伯」と敬意を込めて呼ばれる利用者さんがいます。
カナンの園の菓子類などの包み紙や、ひつじ工房アドナイ・エレの羊毛マットの原画となっている「らいおんさん」「にわとりさん」「ぶたさん」などの絵を描いてきた大家正則さんです。 ここ数年は体調がすぐれず、思うように描けなかったり、創作意欲そのものがあまりなくなったりで、作品を残す機会がめっきり減ってきていました。
しかし、最近になって、体調も安定してきて、少しずつですが再び絵を描けるようになってきました。 この度、一緒にアドナイ・エレで過ごす職員(親しみを込めて「わたるくん」と呼んでいます)の絵を描いてくれました。 体調がよくなり、また、以前のように、創作意欲が戻ってくればいいな、とファンの一人として願っています。
みんなのカナン 第14回
2017年11月15日発行(機関誌123号)
- Scope & Spot
-
-
薪切りや豚のお世話が仕事の山本勝さん。これらの作業のほかに、健康維持の為、毎日約2.8キロのウォーキングは欠かせません。皆をリードし、楽しそうに歩いています。
また、動物好きの勝さんは、作業場に来ている猫とも大の仲良し。飛び切りの笑顔の写真が撮れました。これからも健康が守られ、沢山の笑顔でみんなを包んでください。 - 研修旅行について
-
従業員・職員が一緒に説明を聞きました。(右から3人目が浅沼さん) - 今年度、初めての従業員・職員合同の研修旅行で、青森県にある社会福祉法人義栄会「月見野作業所」・「夢香房すてっぷ」を見学させて頂きました。 事前に資料が配布され、見たい所や質問を考えて研修に参加し、「夢香房すてっぷ」では可愛いパンなどを20種類以上作っていて、従業員だけで仕込から焼くところまで行っている事にはビックリしました。 自治会活動では自分達に関係することは自分達で決めようとしている所は、私たちのエピの会と同じだと思いました。 今回、B型事業所の見学でしたが、次回はA型事業所を自分達で決めて見学したいなぁと思いました。 また、1日目に見た浅虫水族館での迫力あるイルカのショーは楽しかったです。宿泊は、浅虫温泉のホテルに泊まり、職員と部屋で将来のことなど話す事が出来て、楽しい夜を過ごす事が出来ました。
- 「Café おーでんせ」でのひと時…
-
ステキなカフェで食べるスイーツは格別! -
8月9日(水曜日)、「Café おーでんせ」への訪問を、台風5号の影響もあり、午後の予定から急遽、午前へ前倒しして行うことにしました。
初めてカフェを利用する子ども達にとって、期待に胸を膨らませる中での余暇活動です。
「いらっしゃいませ」と穏やかな笑顔で迎えていただいた店内は、柔らかい陽射しが溢れる中、何種類ものスイーツや手づくり製品がきれいに陳列され、心地良さが伝わって来ました。
元気な子ども達は、メニューの中からお好みのジュースやケーキを選び、普段とはひと味違う雰囲気の中、少し緊張しながら?もアッという間にお腹に入れてしまいました。お財布の中には500円。 苦戦しながらも各々でお代を支払い、お土産まで買うことができた大満足のひと時でした。幸い、台風も遠のき、素敵な夏休みの思い出となりました。
「Café おーでんせ」の皆様…お世話になりました。 - 共に食べることは共に生きること
-
今日のメニューは回鍋肉 -
本科では、毎日の調理実習でクラスの昼食を作ります。献立・買い物・調理と連続した学習は教育の柱となる授業です。今年度、本校は創立40周年を迎えますが、この授業は創立時から変わらずに継承されています。
調理を通して知識や技術を身に付けることも大切ですが、クラスメイトが「美味しかったよ!」「また食べたいな!」と自然に声を掛け合っている姿を見ると、とても嬉しくなります。 また、学校で作ったレシピを持ち帰り、自宅でも作り家族に喜ばれることもあります。喜ばれること、感謝されることは意欲につながると実感します。
今日も生徒、職員が奮闘しながら愛情を込めて調理をし、クラスのみんなで感謝をして食事をする日常の営みがあります。 - 厨房から40年。学園の子どもたちの『食』の楽しみを支え続けた思い
-
夏休み前に子どもたちとバーベキューをしました(左が久保真里子さん) -
奥中山学園で40年間、子どもたちの「食」を支えて下さっている久保真里子さんにお話を伺いました。
- 40年間、厨房に立ち続けている思いとは?
- 以前、栄養士として働かれていた北村さんの想いを受け継いでいるかは分かりませんが、厨房に立ち続けたいと思ってきました。
- 思い出に残っていることは?
- 子どもたちとたわいもない話をしたことです。
- 学園を建替えてから変化したことは?
- 月2回、寮に食事作りに入るようになったことで、子どもたちと触れ合える大切な時間を持てるようになったことです。
- 食事作りで大切にされてきたことは?
- 家庭的な食事を、と思い日々作っています。
- 「食」を通して子どもたちに伝えたい事や願いについて教えてください。
- 毎日、美味しく食事が食べられることは健康な証です。
- 「11ぴきのねこ」せんべい登場!!
-
せんべいは個包装となっており、お土産にピッタリ。 -
皆さんは、絵本「11ぴきのねこ」シリーズの作者、馬場のぼるさんが青森県三戸町出身であることをご存知でしたでしょうか。
この度、ご縁があってシャロームで「11ぴきのねこせんべい」を製造・販売することになりました。 9月30日より「道の駅さんのへ」で、新しいお土産品として販売を開始しています。 ねこの焼き印2種類を押したクッキータイプのおせんべいが「11ぴきねこ」にちなんで11枚、手提げバック風の箱に、入っています。 かわいらしいお土産品の製造に日々奮闘しているシャロームです。ぜひ「道の駅さんのへ」へお立ち寄りください。
みんなのカナン 第13回
2017年7月15日発行(機関誌122号)
- Scope & Spot
-
-
昨年4月にカナン牧場に入社し、1年が過ぎました。
加工での仕事を主にしています。ジャムの製造、ラスクアラカルト、ケーンの森などたくさん作っています。そして私は昨年の12月くらいからクリームサンド作りの方もやっています。覚えることがたくさんあって大変ですが、とてもやりがいがあります。まだまだ未熟者ですが少しでも成長できるように頑張りたいです。 - 就職しました!!
-
楽しく働いています。 - 今年、三愛学舎を卒業し、3月21日からスーパーマーケットで働いています。 何度か実習をしたので最初は分かる作業をしていました。 2カ月くらいたってから実習の時にやっていたこと以外も覚えることになって大変でしたが、今は少しずつ分かってきました。 最近、給料が出て、姉妹達と遊びに行ったりカラオケに行ったりしてとても楽しく過ごしています。 職場の人とも色々話して仕事も楽しいです。 まだまだ覚えなければいけないことも多いですが、がんばっていきたいと思います。
- 出演者から仲間へ
-
メンバー一同、楽しい一日となりました。 -
今年も「さくら市」に声をかけて頂きありがとうございました。
4月になると我が手話サークルの学生たちは、今年の新曲は何にしようか、歌の順番はどうしようかと相談を始めます。さくら市は年度最初の発表の場であり、また先輩たちが卒業して自分たちが中心になってやらなければならないので一生懸命です。発表が始まると利用者の皆さんもマイクを持ち歌いだしたり、一緒に手を動かしてくれたり、踊って盛り上げてくれたりと、笑顔いっぱいの楽しい交流の場となります。以前に、ある男子学生が自分の隣で一生懸命に手を動かし、帰るまで傍にいた女性利用者さんのことを「一番のモテキだった!!」と仲間に自慢していたこともありました。
今まではステージの発表だけでしたが、今年初めて準備から片付けまでと依頼され、仲間として認められたようで嬉しい気持ちになりました。「さくら市」はサークル恒例の行事となり、このような機会を与えてくれたシャロームの皆様には感謝しています。 - ヒソプ工房別館ハープ 「リズム教室」
-
月1度の楽しい時間です(キーボードが阿部さつき先生)。 -
「こんにちは」と玄関のドアを開くと、毎回、明るい笑顔で迎え荷物を運んでくれるYさん。部屋には、お昼を済ませた8名のメンバーが待っていてくれます。2009年4月に?ハープ?での毎月1回60分のリズム教室が開始し、はや9年。今では個性的なミュージシャンばかりです。歌なら何でもお任せ!
楽器でのリズムが得意! 太鼓を叩かせたら最高! 音楽での身体表現が大好き! とそれぞれ得意なことを音楽や音に乗せて表現していきます。自然に笑顔で拍手し合うあったか〜い雰囲気につつまれ、みんなで音楽を分かち合う幸せな時間…。“音楽と音でつながり、伝え合う”そんなハープでの素敵な音楽の時間です。 - きらら大賞を受賞して
-
きらら大賞「カボチャと白菜」
緊張しながら取材を受けました。 -
きらら大賞をとれるとは思いませんでした。最初はきらら大賞の意味が分かりませんでした。表彰式で大賞と書いてあって一番なんだと分かりました。きらら大賞をとれてとても嬉しくて感動しました。表彰式に行って緊張したけど、親に「よく頑張ってやったね」と言われて嬉しかったです。これからも絵を描き続けたいです。友達とかお世話になった先生から「ラジオとかテレビで見てびっくりした」と言われて、もっといい絵を描いていきたいと思いました。
木炭で野菜の絵を描いてきららアートに出展したいと思ったので、野菜の絵をお客さんとかみんなに見てほしいので野菜の絵を出しました。木炭で絵を描くのは初めてだったけどガーゼで叩いて色を薄くするところが面白かったです。これからももっといい絵を描いてお客さんをびっくりさせたいです。
注:きらら大賞は、2017年3月に開催された第20回いわて・きららアート・コレクションの最高賞です。
- 「おーでんせ」に出合って
-
製品の温もりをお客さまへ届けたい…。 - となんカナンの存在を知ったのは今から5年前です。私は、知的障がいの息子を抱え、こんな親子でも気兼ねなく利用できるカフェはないかと探していました。初めて「カフェおーでんせ」を訪れた時、温もりのある造り、活き活き働いている利用者さんとそれを見守る職員の姿が私の目にとまりました。その空間は、私たち親子を温かく迎え入れてくれました。その後息子の将来を考えていくうちに、障がい者に携わる仕事に就きたいと思うようになり福祉・介護を学ぶために学校に通いました。そこで就労支援という仕事を知りました。当時となんカナンでの求人は出ていませんでしたが、高橋所長に見学とお話を伺う機会を作ってもらい、となんカナンの一員になりたい気持ちを伝えました。そして、ご縁がありこの4月からカナン市場担当として働いております。客として利用していた時に感じた温もりのある「人・商品・空間」を利用者さんと共に提供していきたいと思っています。さらに、利用者さんが就労の喜びや生きがいを感じる一助になれたらと願っています。
- 「いつでもスヌーズレン」へどうぞ
-
みんなリラックスできる空間が大好きです。 -
いわて子どもの森には、「スヌーズレンの部屋」があります。
普段は、緊張の中で過ごすことの多い障がいをお持ちの方が、音や光、匂い、温度、手触りなどの刺激を、五感で感じ取りながら心地良く過ごすための部屋です。
奥中山学園やシャロームをはじめ、カナンの園の皆さんには、曜日を問わずに利用可能な「いつでもスヌーズレン」の会員として、定期的にご利用いただいています。
ボールプールやウォーターベッド、ピカピカと光ったりブクブクと音がする器具など、興味を示すところは人によって様々ですが、通い続ける中で、一人ひとりの“お気に入り”が見つかったり、遊び方を発見したりと、ゆっくり時間をかけて楽しみを深めているようです。
私たちにとっては、顔なじみになった利用者の方々とのチョットした会話も、毎回の楽しみです。
館内装飾の少しの変化にも気づく方や、私たちがアッと驚くような質問をする方も。この何気ない言葉や表情のやりとりに、心がほっこりします。
いわて子どもの森は、誰にとっても身近で、気軽に、そしてホッとできる場所でありたいと思います。
「いつでもどうぞ」 - 冷凍コッペパン&バンズ
-
東北自動車道「岩手山サービスエリア(下り線)」名物男鹿ハタハタバーガー。
「ご当地変わり種バーガー10選にも選ばれました! -
約2年前、東北自動車道?岩手山サービスエリア?下り線??の支配人さんがカナン牧場を訪ねてくださいました。「地元で作られたパンを使ったホットドックやバーガーを販売したいので、カナン牧場の製品を使いたい。効率的に販売するために冷凍で納品できるものを開発してもらえないか」との要望でした。
早速試作を始め、雑穀入りの生地と食パン生地を使用したものの2通り提案しましたが、食パン生地のものをたいへん気に入っていただき、製造販売に至りました。
カナン牧場のパンは無添加ですので、日持ちしないのですが、今回、食品検査を経て冷凍保存で3カ月間の消費期限が可能になりました。このことで業務用食材として提供できるようになり、より多くの方にご愛顧いただける機会が増えたと思っています。
現在、コッペパンやバンズの取り扱い先は前述サービスエリアの他、となんカナンの販売先「盛岡市立高校」「よ市」、埼玉県にあるカフェ「パンテック」などです。冷凍宅配便での発送も可能ですので、お気軽にカナン牧場0195ー35ー3505までお問い合せください。
みんなのカナン 第12回
2017年3月15日発行(機関誌121号)
- Scope & Spot
-
- 昨年秋に、岩手県立美術館で開催されたアールブリュット展にて、野田雅人さん(ヒソプ工房)の作品が展示されました。 その類まれな才能はこれまでも多くの作品を世の中に送りだしてきました。芸術家としての自信が写真から伝わってきます。
- 奥中山学園女子会開催!
-
会は朝(?)まで続きました。なぜか女子でない職員も…。 -
奥中山学園の女子職員と保護者のお母さん方が集まって交流する学園女子会も今年で2年目。
おいしい食事とお酒でお互いの口もなめらかになり、
普段のやり取りではなかなかお話しできないこともざっくばらんに話せる場ができるいい機会になります。
母と職員、お互い子どもを介しての話がメイン。小さい頃のこと、現在のこと、今後のことについてなどなど、 子どもの成長を一緒に感じてもらいたいな。
母たちの話は尽きることがありません。若い職員の皆さん、まだまだ顔に緊張が残っていますが、懲りずに来年も参加してね(笑)。 - 自分の暮らしが作品に
-
週1回の大好きな楽しい時間。 - ある日の夕方、内村定美さんが暮らすグループホームを訪ねると、定美さんは穏やかな表情でチョコレートとパンを手に、 切り抜きのAKBを見ながら自分の時間を楽しんでいました。その表情は創作に向かう時の清々しい表情と同じです。 日々の働きや暮らし方にも感情をあらわにした力みを感じません。その彼が生み出す作品は淡いパステル色の幾何学模様が特徴です。 きっと日常の素敵な音楽と甘い香りに触れる気取らない生活が素材として必要なのかもしれません。 作品はいわてきららアートコレクションで奨励賞の受賞歴もあり「るんびにい美術館」でも特別展示を行い、高い評価をいただいています。
- 餅つき会
-
「ヨイショー!!」みんなで順番につきました。
お餅を頬張る学童クラブの子どもたち。
-
今年もお隣のシャロームさんから餅つき会にお招きいただき、楽しみに参加させていただきました。
利用者さんが描いた餅つきのポスターは、とても上手で感激しました。今年の餅米は、ウィズのみなさんが作られたとのこと。
温かい雰囲気の中「ペッタン、ペッタン」掛け声に合わせてリズム良くつきました。皆の笑顔から、新年のハッピーな気持ちが伝わってきました。
4種類の味のお餅は最高に美味しく、子どもたちは申し訳ないほど沢山おかわりして大満足でした。 シャロームの方々と触れ合い笑顔であふれ、愛情に囲まれた餅つき会でした。本当にありがとうございました。 - 手作りみそっておいしいなぁ
-
- 私が小さき群の里の手作り味噌に出合ったのは今から8年程前のことでした。 カナンの園の職員となって毎日の昼食に出される味噌汁、今まで市販の味噌ばかりしか見てこなかった自分にとって驚きでした。 小さき群の里の農場で作っている味噌を使用した深い黄金色の味噌汁は本当に美味しくて、 ダシも煮干しのみなのに奥の深い味わいに感激したのを今でも覚えています。 小さき群の里の農場産の無農薬大豆を使った生きた手作り味噌、これに勝る物は無い! 健康にも最高です。 おかげさまでホームの食卓にもこの味噌を使った味噌汁を出し、利用者さんたちの健康増進に一役買っています。
みんなのカナン 第11回
2016年11月15日発行(機関誌120号)
- Scope & Spot
-
-
特集にも登場してもらったウィズ事業所の松橋晃さん。
手に持っているのは自作の花瓶(左)とジャンボマグカップ(右)です。
陶芸教室に通ってすばらしい作品を制作している芸術家で、誰にでも優しく接してくれる素敵な人です。
自分の暮らしを楽しみながら、この表情そのままにとても生き生き輝いている晃さん。
これからもこの笑顔を見せて下さい。 - Let's スイミング!!
-
盛岡市余熱利用健康増進センターゆぴあす前 - シャロームでは、楽しく体を動かすために、希望する14名の方が月1回ずつ順番に盛岡市のプールに行っています。 流れるプールでウォーキングする方、ビート板や浮き輪を使って泳ぎを楽しむ方、他のお客様とのふれ合いを楽しむ方、それぞれ充実した時間を過ごしています。 水の中では体も心もリラックスして癒し効果もあるようです。 帰りの車中は「つかれたー」とウトウトする人も。 でも皆さん「また行こうね」と来月のプールを楽しみにしています。
- 花壇の作業で“おもてなし”
-
盛岡IC料金所付近、花壇の様子。 -
希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の開催に伴い、東北自動車道盛岡料金所を管理されている、
ネクスコ・トール東北様から「料金所に花壇を整備し、盛岡を訪れる選手や関係者、応援に訪れる方々のおもてなしをしたい。ついては、作業を圏域の福祉事業所にお願いする事で社会貢献したい」とのことでお仕事を頂きました。
7月、8月の炎天下での作業は利用者にとって大変な作業となりましたが、9月からの大会には見事な花を咲かせ、私たちの作業が、社会に繋がるカタチとして盛岡を訪れる方々をもてなしてくれています。 - カナン米が稔りました!
-
今、収穫の時。 -
「カナン米が稔りました!」く〜っ!! この一文が書けて、良かったぁ! 奥中山は高冷地のため米はできない。
その様な土地に苗を植え、先人たちの熱意と工夫、品種改良等が功を奏して、今ではあちらこちらに田んぼが見られます。
ウィズでも「お米を作って食べてもらおう!」と意気揚々と始めましたが、予期せぬハプニングが次々と。
田植え直前に高低差がわかり、畔(くろ)に土壌を積み上げたり、ジャンボそりを使い泥んこになって人力で土を均したり。
地域の方々の注目(プレッシャー)を浴びながら、他事業所の方々にもたくさん手伝って頂きました。
有名ブランド米ではないですが、しっかり天日干しした、汗と涙の「カナン米」。塩むすびでどうぞ!
【品種:ユメコガネ(極早生)。ご用命はウィズ(0195-36-1120)まで】 - プロ野球観戦
-
楽天イーグルスのユニフォームを着て応援。 - 毎年、僕と工藤さん康さんの3人で仙台のコボスタ宮城に行って野球観戦に行きます。 岩手の銀次選手のユニホームを着てメガホンを叩いて応援したり、お弁当を食べたり、ジュースを飲みながら観戦しています。 選手のフィギュアがもらえる日があって先着7千名様限定なので、朝8時30分ぐらいから並んで10時からプレゼントが開始になります。 毎年楽天の試合を見に行くのが楽しみです。席から選手が近くで見られるので感動します。
みんなのカナン 第10回
2016年7月15日発行(機関誌119号)
- Scope & Spot
-
- 余暇を利用して卓球を楽しんでいる大志田勝宏さん。
6月4日(土)に行われた岩手県障がい者スポーツ大会に出場し、見事金メダルを獲得!
はにかみながらも次の大会に向け秘かに闘志を燃やしています。
「はにかみ王子」こと大志田さんのサポーター募集中です(一緒に卓球をしませんか)。
お問い合わせ先:カナンの園生活支援センター卓球部(新設)
TEL:0195-35-3844 村上まで - 池田一明さん、きらら大賞受賞!!
-
- ののさわ事業所のグループホームで生活し、小さき群の里事業所に通う池田一明さん。
作品「12月」が、3月に開催された第19回いわて・きららアート・コレクションにおいて最高位のきらら大賞に見事選ばれました。 - 今日の夕食は…?
-
「いただきまーす」。 - 昨年の4月からののさわ事業所でホームのご飯づくりを担当しています。
福祉の仕事は初めてだったので、私にできるかどうか不安と緊張の毎日でした。1年が過ぎ、利用者の皆さんとも少しずつ仲良くなれたような気がします。おおぞらホームでは夕方に帰宅した皆さんが、真っ先に「今日の夕食は何かな?」とカウンター越しに見に来てくれます。ご飯づくりが私と皆さんとのコミュニケーションの橋渡しとなっています。メニューによってはちらっと見ただけで来ない日もあるので、その人の好き嫌いもわかり面白いと感じます。栄養のバランス、塩分のとりすぎに注意しながらこれからも頑張っていきたいです。 - 強さと成長
-
北海道との試合の様子。 - 私は今、今年行われる希望郷いわて大会に向けてIDバスケットボールの一員として練習を頑張っています。バスケを通じて経験した事がたくさんあります。ブロック予選では秋田、北海道に行き、岩手代表として試合に出る事ができました。また、印象に残っているのは、岩手ビッグブルズの試合観戦、交流会です。試合観戦は、プロの迫力に圧倒されました。交流会は、一緒に練習や試合をしました。交流会で学んだ事は、楽しくバスケをする事と声を出し合いながら試合をするという事です。学んだ事を活かして希望郷いわて大会では優勝に向けて精一杯頑張りたいと思います。
- ちきゅうせっけんに出合って
-
体に優しくなければ手づくりはできません! - ヒソプ工房とさくら館はご近所同士です。ヒソプ工房カナン祭開催のご挨拶で頂いたのがきっかけで、ちきゅうせっけんを使い始めました。毎日、入居している高齢の利用者様の洗濯で、私たちスタッフは衣類の染み等の汚れを直接手もみ洗いします。この石鹸を使うようになってから手荒れが気にならなくなりました。また利用者様の皮膚にも優しく、掻痒(そうよう)が軽減されているように思います。
また、何よりも良いのは香料を使用していないということです。気管が弱くなっているお年寄りの中には洗濯物から出る少しの香料でも咳が止まらなくなる方もいます。柔軟剤を使わなくても洗濯物が硬くなる心配がないのもうれしいです。
体に優しいということは商品名の通り地球にも優しいということ。そして価格もお手ごろなので、財布にも優しいおススメの一品です。 - 手話を通した出会い
-
手話による「こんにちは」(左:大清水さん、右:田村さん)。 - 一戸手話学習会を24年間指導して下さった道合さんが突然亡くなり、会の講師を私たち夫婦が務めて5年、学習会メンバーの中に、カナン牧場で働いている大清水洋介さんと田村まゆみさんがいます。2人が学習会に来るようになったきっかけは、職場にいる聴覚障がいの方と「手話で話がしてみたい」ということでした。そのことを聞き、また実際に一生懸命に学んでいる2人に、とても感心しています。今まで、手話を勉強したいと来る方の中で、障がいを持ったそんな人たちに出会ったことはありませんでした。私たち夫婦も聴覚障がい者で、手話を通して色々な方と巡り合いますが、巡り合いに障がいは関係ない! と思います。すばらしい2人の頑張りに、いつか「頑張ったで賞」を贈りたいと考えています。渡せる日が来ることを楽しみに、改めて手話を通じての出会いに感謝しています。


みんなのカナン 第9回
2016年3月15日発行(機関誌118号)
- Scope & Spot
-
- 12月19日(土)、今年も奥中山学園にサンタさんがやってきてくれました。 奥中山学園で初めてのクリスマスを迎えた中学1年生の福田和将くん。サンタさんからのプレゼントはもちろんのこと、サンタさんに出会えたことに胸が高鳴り、ハグするほどの歓びようでした。サンタさん、ありがとうございました!!
- 「元気に、笑顔で、楽しく!」
- 「何かの形で卒業生とできる限り関わりたい・・・・」という私の願いを叶えて頂いたのが、小さき群の里事業所から声をかけて頂いた「健康体操」の始まりでした。懐かしいソーラン節を取り入れた体操からスタート。卒業生のみなさんは、まだまだ覚えていてくれて嬉しくなりました。「健康体操」のモットーは「元気に、笑顔で、楽しく!」で、体操の専門でない私自身の学びの場としても一緒に活動させて頂きました。
- 里のみなさん、職員のみなさんが健康で日々活動できることを願いながら、楽しくキラキラと輝いてくれれば有難いと思っています。この活動を続ける中で「最近、歌を歌う機会が少なくなったのよね」と職員さんから言われ、今は地域でピアノ教室をされている山本先生にも加わって頂き、音楽とのコラボレーションの「健康体操」を実施しています。私達「ノリノリコンビ」が、その都度振り返りながら「元気に、笑顔で、楽しく!」をモットーに健康体操を続けていきたいと思っています。
- 勝手にカナンの応援隊
-
生徒から小林さんへ紙薪を手渡し - カナンの園とのお付き合いは、岩手に越してきて以来10年程になります。
最初は美味しいパンの購入から始まり、三愛学舎の花苗・紙薪等、皆さんが愛情をこめて一生懸命作っている品々を使わせて頂いております。
紙薪の購入時は、皆さんが作っている所にお邪魔し直接受け取りますが、私が来るのを寒い中待っていてくださり、いつも心がぽっと暖かくなります。花苗も小さいながらも、まるで元気いっぱいの生徒さんの様で楽しみにしています。
震災後、毎年3回位この花苗を山田町に持って行き、今まで関わりのあった方に差し上げ、道路沿いに植えさせて頂き、花には癒されると喜ばれています。これからも、皆さんのご活躍を勝手に応援していきたいと思います。 - 就職しました!
- 2015年3月に三愛学舎を卒業し、となんカナンの就労移行支援を経て、12月に一般就労した小鳥谷貴さん。ご本人にこれまでのことや新しい仕事への意気込みを書いてもらいました。
- 三愛学舎でのこと
-
三愛学舎専攻科園芸科での作業風景 - 私は、2010年から5年間三愛学舎ですごしました。本科の時は、最初、先輩方や先生方との関わりが難しいこともあり大変でしたが、慣れるにつれて、仲間とも楽しく過ごし、会話も出来るようになりました。専攻科は社会への道、人生に自分がつながるために役立つ働くことを意識した校内実習、職場実習を通し就労するための勉強になりました。少しは難しいことや大変なことはありましたが自分で頑張ることは精一杯頑張りました。
- となんカナン、そして網張温泉に
-
となんカナンではイベント販売にも行きました(左が私です) - 2015年、となんカナンの就労移行を利用しはじめました。4月からはハウスキーパーの仕事で掃除やきれいにすることを学び、10月からはカフェでお客さんへの応対、接客などを学びました。そして12月から一般就労で、網張温泉で働いています。となんカナンを別れ、さびしいことはありますが、網張温泉の人々に支えられています。網張温泉ではお客さんの食器洗い、ボールザル洗い、食器洗浄は覚え、もくもくとやっています。今学習しているのは皿や物のあつかい方や食器を片付ける事です。難しいですが分からない時は近くのおばちゃん、調理の男の方、レストランの方に自分から聞いて覚えていっています。少しは大変なことはありますが、となんカナンの下妻さん、猪又さん、触沢さんに学んだこと、言われたことを生かしています。


みんなのカナン 第8回
2015年11月15日発行(機関誌117号)
- 楽しかったるんだるんだに行って
-
スライム作りを楽しむ晴大くん(右側)。 - ぼくは、るんだるんだまつりに行きました。
まつりが始まってからぼくは毎回来ています。
さいしょのときはざりがにつりにむちゅうになりました。
次はアイロンビーズ。たのしいことがいっぱいあっていつもおもしろかったです。
今年は、くしにさしたパンを3回も食べました。
わたあめもポップコーンもクレープもおいしかったです。
マジックショーはおもしろくて、先頭でみました。
来年もぜったい? 来たいです。 - はこだてのけんしゅう旅行
-
函館山で夜景をバックに記念撮影(中列左から3人目が林下さん)。 - 今年は、はこだてにけんしゅう旅行に行きました。作業の見学では、クッキー作りを見ました。きじを作るのが大変そうでした。楽しかったことは、やけいを見たこと、みんなででん車にのったことです。おん泉もきもちよかったです。かにも食べてバイキングもたくさん食べておいしかったです。えんかいでは、みんなでカラオケをしたり、少しおさけものんだりして楽しかったです。来年もウィズのみんなとけんしゅう旅行に行くのが楽しみです。これからもウィズでおしごとをがんばります。
- ビスコッティ開発秘話
-
志波城産古代米ビスコッティmaro-cottiついぢ米の記者発表にて。 - ヒソプ工房では、この夏、志波城古代公園との共同開発で『志波城産古代米ビスコッティついぢ
米 』を発売しました。この商品、開発段階では、古代米をクッキー生地に混ぜたり、粉にしてクッキーを作ったり、ポン菓子にして混ぜてみたりと試作を重ねましたが、どれも歯触りの悪さが不評でした。悩んでいたとき、業者さんのレシピにビスコッティを見つけ、試作したところ思いのほか歯触りが良く、形も志波城の塀(ついじ塀 )のようだとのことで、名前も含めて決定となりました。利用者さんが実際に混ぜ合わせているので、機械ではない手作り感も出ていると思います。食べてみたい方は、ぜひヒソプ工房までお問い合わせください。 - 『13年目』
-
笑顔が自然にこぼれます(右側が伊藤康子さん)。 - きっかけは些細です。
2001年10月、市内の小さな画廊、盛岡では4回目の個展。私は30代の後半にさしかかっていました。再婚して5年目。理解ある伴侶に恵まれ、仕事も回りはじめ、人生で初めてちゃんと生きるということと向き合い始めていました。振り返れば自分のことばかり、自己中心的にしか行動してこなかったことに気づき、愕然としていた矢先のこと、カナンの園事務局の方が画廊に現れました。それは単なる偶然ではなかったのかもしれません。 - 「うちの子どもたちにも見せたい」。事務局の方の、この一言からすべては始まりました。ただ作品を見てもらうだけなら簡単です。作品を運んで壁に掛け、期限が来たなら片づければいいだけのこと。けれどもそれではただの通りすがりに過ぎません。何かいい方法はないかしら。私は事務局の方へ長い手紙を書きました。
三愛学舎を初めて訪ねたときのことを昨日のことのように覚えています。事務局から取り次いでいただき、月に一度、書の授業を持たせていただくことになり、靴箱とロッカーも用意していただきました。午前10時からの授業、続いて生活の時間。生徒たちと一緒に、時には買い物を、時には調理を行います。あとはお待ちかねの昼食。同じテーブルを囲み、同じ食事を、同じ空間を共有していただく。この食事こそ、世界中どこを探しても出合えない最高の報酬です。 -
奥中山へ通い続けてあれから13年。果たして最初の願いは叶えられているでしょうか…。
私でよければという謙遜の気持ちで踏み入れた世界は歳月を経て、それが大いなる傲慢であることを教えてくれます。筆を持つだけの才しか持たない私の居場所を用意していただいたのは、むしろ私の方でした。これまで多くの生徒や教職員と時間を重ね、過ぎ行く景色を見てきました。所詮、人生は旅の空。子どもたちに書を。時間の許す限り、この願いを、この場所で貫きたいと思います。 - お客様の声〜カナン牧場編@
-
クリスマス・シュトーレン - 東京の北西部にある阿佐ヶ谷教会では、月に一度礼拝後のロビーにカナン牧場製品のパンの香りが漂い、それを求める人々の笑顔が溢れます。秋のバザーでも、もちろんパンは外部からのお客様にも大人気。添加物を使わず、地元産の穀物を使用した製品、またライ麦を使ったパン類やクリスマス・シュトーレンは特にドイツ暮しの経験者たちにとっては懐かしい本場の味なのです。カナンのパンを口にするたびに、夜明け前からあの工場でパンづくりに励まれている皆様を覚え、エールを送る私たちです。
- お客様の声〜カナン牧場編A
- 私とカナン牧場のパンとの出合いは、4年前の東日本大震災にさかのぼります。
なかなか現地にまで行って応援することができない、多くの人たちの想いを形にできないだろうか? と立ち上げた「東北を遠くから継続的に応援するための活動?東北ココロむすぶプロジェクトin鎌倉〜東北物産展」。そんな中、障がい者の方たちの授産品に出合うことになり、カナン牧場のパンとの出合うにつながりました。カナンのパンを初めて口にしたとき、「本当にパンとはこんなに美味しかったのだろうか?」と感じました。
おかげ様であれから4年半、鎌倉にもたくさんのカナンのパンのリピーターができました。これからも鎌倉から岩手、カナンのパンを応援していきますね? - 新しい出合いがまた明日に繋がる展示
-
「べーちゃん」のマット。 - 8月27日から盛岡市保存建築物「南昌荘」で「第26回ひつじ工房アドナイ・エレ展」が開催されました。700点以上の作品の中でも、利用者の方の作った面白い羊毛製品をボランティアの方々がうまく活かした人形などの目新しい作品は好評でした。
展示会を待っていてくださって毎回のように来場くださる方、マットに描かれた「今日1日を大切にして」の文字に励まされるといって買ってくださった被災地の方、初めて来て感激して翌日も来てくださった方…。毎回ながら感謝です。
「今年は私の干支の年で、記念になる羊の作品が欲しいの」とおっしゃって会場内をご覧になる年配のお客様がいました。立ち止まり見上げた作品は、人気羊ベーちゃんの毛で作った非売品マット。「これは、生まれたときに弱っていて、職員が哺乳瓶で4カ月我が子のように育てた羊の毛でつくったマットなので記念品にして飾っているのですよ!」とお断りするものの、他の作品を見て回ってはあのマットを見上げます。ついに「わかりました!このマットお譲りします!どうぞ可愛がってください」とお譲りすることにしました。「もちろん、うーんと大事にするわよ」とのこと。こんなやりとりも展示会ならではのものでした。
展示会後には新しい方を連れて工房を訪れた方々もいます。出合いはさらに拡がります。

みんなのカナン 第7回
2015年7月15日発行(機関誌116号)
- 大盛況!「さくら市」
手話サークルの方々と楽しく踊っています。- シャローム・ウィズ(奥中山学童クラブ共催)の「さくら市」は第15回を迎え、5月9日に開催しました。
清々しい春の日差しの中、大勢の方々に足を運んで頂きました。
「毎年来ています。利用者さん達の生きいきとした姿が見られてとてもいいなぁと思います。」 「カレーライスがすっごくおいしかったです。」 「わたあめ作りが楽しかったです。」などの感想を聞くことが出来ました。 「マジックショーの時、後ろに行ってどんな風にやっているか見ちゃった!」とお茶目に話してくれる小学生もいました。
来年ももっと楽しく、もっともっと盛り上げていきたいと思います! - がんばっています!
ヒソプ工房の仲間と共に(左:照井和夫さん)- 毎日、盛岡市玉山区にある岩手ファームに通っています。
作業はひよこの世話で、敷いてある新聞紙を交換したり、大きくなったひよこを移動しています。
作業が終わると「タイムカード」を押して帰ります。
社員になって新しい長靴をもらいました。
この前は、いこいの村で初めて飲み会がありました。6月のお給料では、いきものがかりのDVDを買います。 仕事がない時は、ヒソプの「ほっこ」や「クラブ活動」に参加したいです。 今年もマラソンに4回参加します。故郷の花巻のマラソンに出るのが夢です。 - 黒豚との出会い
川村さんご夫妻(お店の前にて)- 私は現在、盛岡八幡宮内で食事処を営んでいます。当店一番人気は「ランポークハンバーグ」です。
今から7年前、食堂オープンの準備中にカナンの園の職員さんが声を掛けて下さいました。 黒豚のお話を聞き、見学に行くと、豚が猪かと見間違えるほどの勢いで駆け回っていました。 その肉を口にし、噛むほどに肉の旨味が口の中に広がり、 「今までの人生でこんな豚肉食べたことがない!是非この肉でハンバーグを!」と思い馳せました。
こんな肉を作って下さっている利用者と職員さんの皆様に感謝です。お近くの方、ぜひお店にお立ち寄りください。 - 結婚式に出席して
カナン牧場特製の大きなリングパンを使って「パンカット」- 僕は5月4日の奥中山教会で行われた結婚式に出席しました。そこには大きなリングパンがありました。
それは僕が今年から勤めはじめたカナン牧場で作ったものです。 牧場で見た時は大きな丸い輪のパンでしたが、教会に置かれていたリングパンは飾り付けされていました。 パーティでパンカットの後にみんなと食べたリングパンはとても美味しかったです。
リングパンを自分でも作ってみたいとは思いますが、今の自分では技術もないので無理です。 でも将来は自分で作れるように、先輩たちを見習いながら毎日を頑張りたいと思います。
みんなのカナン 第6回
2015年3月15日発行(機関誌115号)
- 茨城で発表してきました!
左より白沢さん、西舘さん、大志田さん、丹内さん、下又さん、中村職員。- 三愛学舎専攻科ゼミAグループは、機関誌第114号で紹介した通り、12月に茨城県で行われた全国専攻科研究会に発表者として参加してきました。今回は発表を行った5人の感想を紹介します。(敬称略)
(下又拓也)12月13〜14日に茨城県で行われた全国専攻科研究大会に行きました。カップラーメンの歴史と種類について、頑張って発表してきました。
(大志田勝宏)思ったより大勢の人がいて緊張しました。発表の途中で色々とトラブルが続出してしまいましたが、無事に終えることができました。
(西舘渡)とても緊張しましたがやり遂げました。噛みましたが、笑いをとることができたので良かったです。倒れそうでした。
(丹内康太郎)僕はアイスのことについて発表しました。茨城で皆さんに歴史や知識を教えることができて、満足です。
(白沢幸二)始まる前は、足の震えが止まりませんでしたが、発表が始まると同時に震えが止まり、リラックスして発表することができました。
その後、全校生徒の前でも凱旋報告会を行いましたが、後輩生徒の真剣なまなざしで聞き入る姿がとても印象的でした。 - 商品紹介「うりぼう」
熱烈なファンもいる「うりぼう」。ぜひ一度お試しください。- 名前の由来は、試作段階で携わる職員たちが毎回焼き上がったパンを見て、「姿、形がまるで〈うりぼう〉(イノシシの子)みたい」といったことがそのまま商品名に採用されたのです。まさかの採用でしたが、その分愛情がこもり焼き上がりの度に「かわいい奴ら」と思うようになりました。雑穀の持つ特有の甘味が、とても味わい深いパンです。一つひとつ手成形でつくるため、製造数、販売先ともに限られてしまいますが、二戸産の小麦粉と雑穀を使用した地産地消推奨製品である「かわいい奴ら」をどうかよろしくお願いします。
- 頼もしい となりのカナン
-
センター文化祭での出前販売。 - 隣接する盛岡市立津志田老人福祉センターが「たろっこ館」です。となんカナンさんには当館文化祭などで出前販売をお願いしており、利用者さんに喜ばれています。
日頃から福祉施設の職員同士、互いの事業などでなにかと気軽に相談できる頼もしい仲間です。利用者さんはもとより地域の方々との連携も大事にされている高橋施設長さんや職員のみなさまだからこそ、話が早い!
私が事務室ガラス戸越しに出没すると、今日は何のお願いかしら?と思いつつ、いつも笑顔でやさしく応対してくださいます。ありがとう、これからもよろしくお願いします。 - 薪をつくる職人たち
パワフルな職人。上山昭広さん(手前)、田村英海さん(奥)。
- 畜産ノア薪部門では廃材等を利用して薪を生産し地域の方へ販売しています。利用者の方々は太い細いを問わずのこぎり一本で廃材を切り、職員が割って薪にしています。薪ストーブは独特の柔かい暖かさがあり、北国の冬を少しでも快適に、そして喜んでいただけるようにとメンバーは黙々と作業を続けています。
余談ですが昨年11月に野田村まで薪を納品に行く機会がありました。
せっかくなので、帰りには野田村の海鮮丼を堪能してきました。これからも作業の合間の楽しみも大切に、薪づくりに励みたいと思います。 - 奥中山学園英語教室
みんなで仮装をして、ゲームを楽しみました!- 毎月1回、奥中山学園交流棟において10数名の学園生とともに英語を学んでいます。一戸町在住のマイキーさん、シュイさん、ニコルさんにお手伝いをしてもらっています。10月の教室ではハロウィンにちなんだゲームをしました。2チームに分かれて1体分の骨を組み立てるゲームです。はらはら・ドキドキ、みんな真剣に取り組みました。
毎回30分という短い時間ではありますが、全身を使ってともに英語を学び、国際的な話題に触れる充実した時間を過ごしています。興味のある方はどうぞ遊びに来てください。
Let,s have fun together.
一緒に楽しみませんか!
みんなのカナン 第5回
2014年11月15日発行(機関誌114号)
- 利用者さんと共に
給餌具を一つひとつ丁寧に手洗いする作業です。- 私たちが奥中山で養鶏業を始め、ウィズの皆さんに定期的に鶏舎での作業をお願いして3年が経ちました。職員の皆さんが準備や片付けの作業をテキパキとこなして下さっているので、利用者さんもすっかり仕事に慣れて丁寧に仕事をして下さり、感謝です。
まず、仕事に来ると皆さんがとてもニコニコしながら元気に挨拶をしてくれます。すっかり顔見知りになり、中山の町で会っても親しく挨拶をしてくれ、「今度仕事はいつですか」と聞かれたりします。
暑い時も冬のとても寒い時も変わらず頑張ってくれている姿を見ると、これからもどうぞ健康に気をつけてお仕事頑張って下さいと、応援したくなります。皆さんこれからも宜しくお願いします。 - シャロームと4人のなかま
「シャロームと4人のなかま・展」の様子。ずしっとくる重さも魅力です。- シャロームの仲間が週に一度地域の造形教室で絵画に取り組んでいます。「きららアートコレクション」2年連続で奨励賞受賞の村塚政二さん、黙々とただひたすら描き続ける苗代沢美佳さん、優しいほっこりとした絵を描く中川静子さんに加えて、月に一度陶芸教室で作品作りに取り組んでいる西舘真吾さんの陶芸作品は、観る者の"心"を打ちます。是非一度皆さんに観て頂きたくて、この夏シャロームのホールで『シャロームと4人のなかま・展』を行いました。今度は街中のギャラリーでも借りて・・・と張り切っています。
- たんじょうがいしゅつのはなし
-
サバやアイナメの外にハゼも釣れました。 - ぼくは8月30日と31日にさとうまなさんとみやこにでかけました。いっしょにつりをしました。
みやこのみなとでサバをつりました。
よるはたのはたのりょかんにとまってごちそうをたべました。うにやほたてがありました。カニやたいもたべました。かんぱいはコーラでしました。
つぎのひもあさはやくおきてつりをしました。
こんどはアイナメのあかちゃんがつれました。
あさごはんのあと、みやこきょうかいにいきました。
きたむらさんややまださんとひさしぶりにあいました。
きょうかいのあとでカレーやさんにいきました。
そのあと、ホームのみんなにおみやげをかってかえってきました。たのしかったです。
またいきたいとおもいます。 - 息子への想い
皆さんに愛されて…。
こんなに成長しました。- 先日、グループホームの支援員さんからのお手紙に「『光宏さんのよいところは何ですか』と聞いたら、しばらく考えて『お仕事をがんばること』と答えてくれました」とありました。自閉症の息子は話すことが苦手です。でも彼なりに考えて「仕事を一生懸命頑張っていることがいいところなんだ」と答えてくれたことに親として胸が熱くなりました。
息子は2才の時、小児自閉症と診断されました。人に関心を示さず、無表情に水と戯れ続け、ひどい偏食でした。障がい者としてのこれからの彼の人生を考えた時、絶望感でいっぱいでした。
あれから30数年、何人もの方々に支えられ導かれてきたことでしょう。現在の息子は、ホームで自立への道を学び、となんカナンで大好きな菓子作りの仕事に励み、余暇には水泳、スキー、スケートを楽しむ青年に成長しました。
そして、私共も彼に恵まれたことで、親として育ててもらったとしみじみ感じています。 - 大館町野焼きまつり
野焼きまつりについて教えてくださった
滝浦美恵子さん(右)と、地域の多田信子さん(左)。- 日本最大級の縄文土器がヒソプ工房の地元、盛岡市大館町にある「大館町遺跡」で出土したことをご存じでしょうか。この土器、子どもがすっぽり中に入る大きさです。この遺跡にちなみ毎年開かれる大館町野焼きまつりにはヒソプ工房でも毎年作品作りに参加しています。毎回大人気で、皿のような実用的なものから土器の概念を超えた船や車のタイヤといった個性的な作品も。夢中で粘 土を捏ねるみんなを側で温かく見守ってくれるのが、地元大館町のみなさんです。作品は、1カ月月ほど乾燥させた後、公園で手作りの窯に入れ焼き、翌日に完成。太古から続く大館町の歴史を体験できるこの祭りへの参加は、地元との絆を強く感じる大切なものになっています。
- 黒豚への思い
放牧地で土を掘り返し、元気に過ごす、黒豚たち。- 小さき群の里の作業科ルツでは黒豚を放牧して飼っています。肉質や味がとてもいいので、その魅力を最大限に活かすようにと、加工品にも取り組み、ソーセージはその一つです。関係者の思い入れも強く、時に熱くソーセージ談議を語ってくれますが、その思いにどう応えれば良いかと試行錯誤しました。最初は、腸に詰めたハンバーグのようなものしか出来ず苦労しましたが、少しずつ美味しいと言われるようになり、先日のカナン祭では炭火焼きソーセージの販売に行列が出来るほどでした。一番大切にしなければならないことは、利用者の皆さんが愛情を注いで育てている黒豚であることを忘れずに取り組んで行きたいと思います。
- 5年間を振り返って
1日の仕事を終え、共に食卓を囲む幸せなひと時。- 5年前、知人から世話人の仕事があると紹介されました。福祉の仕事の経験のない私を採用していただき感謝しています。
何の知識もなくおろおろするばかりの毎日、美空の担当者、他の世話人たちにどうすれば良いのか尋ねる日々、あっという間に5年が過ぎました。この間には震災があり、寒さと不安で一杯だったあの日、停電のためテレビは映らず、情報が全く入ってこない状況の中、近くのホームの人達が美空1カ所所に集まり、余震にビクビクしながら一夜を過ごしました。
今思えばみんなが一緒にいるから大丈夫との安心感があったように思います。これからも沢山の人の力を借りながら頑張っていきたいと思います。 - 奥中山学園での思い出
学園時代に一緒に過ごした寮の後輩たちを誘ってボウリング。- 僕は、今年の3月に学園を卒園しました。学園には5年間生活していました。
そこでは食器の洗い方や、材料の切り方、洗濯物の干し方、布団の敷き方などを教えてもらいました。
小学生〜高校生の人と職員で暮らしています。朝は皆で協力しあって部屋や寮の掃除をしてから、それぞれの学校へと行きます。僕は朝の掃除機掛けが少し大変だったけど、慣れると少し余裕を持って出来て良かったと思います。学校から帰って、夕食を食べたら入浴と自由時間があります。長期休みと祝日は、学園の皆で流しそうめんなどをやったり、釣り堀など外に出かけたりします。
学園を卒園した僕は今、家からコーセイ工場という職場に歩いて通っています。休みの日には、家でも手伝いを頑張っています。
学園の皆さんには感謝しています。
みんなのカナン 第4回
2014年7月15日発行(機関誌113号)
- けがりまつりにいって
べーちゃんと記念撮影(左から4人目がももかさん)。- けがりまつりにがくどうのともだちと行きました。
こひつじのべーちゃんとあそぶのがたのしみでした。わたしは、べーちゃんが赤ちゃんのときにだっこしたので、まただっこしたいとおもいました。べーちゃんとおいかけっこをしたり、あたまをなでてたのしかったです。だっこをしたら大きくなっていて、だっこできませんでした。
おにいさんが大きなひつじのけがりをしているのを見ました。
ひつじがじっとしていてびっくりしました。ひつじのけが大きなしかくでもうふみたいにふわふわしていました。あつかったのでひつじがすずしくなりました。たのしかったです。 - 楽しいよ よ市
顔なじみのお客さんがいつも楽しみに待ってくれています。- よ市は、4月から11月まで、毎週土曜日3時10分から7時まで販売のお手伝いをしています。よ市は、父、母、小さき群の里の原田さんのおかあさん、当番の人と一緒にやっています。よ市は、20年になります。晴れた時は、すごくパンが売れます。雨が降った時は、パンが残ってしまいます。でも、頑張って売っています。お客さんから、パンがおいしいよと言われるとうれしくなります。僕は、パンの袋づめのお手伝いをしています。皆様も、ぜひ、盛岡市材木町よ市に遊びにいらしてください。これからもよ市のお手伝いを続けて頑張っていきます。
- エピの会活動について
2014年度のエピ委。左から、齋藤翔太さん・齋藤美鈴さん・三上美幸さん・工藤靖明さん。- 今年度のエピの会の研修の一つとして「携帯電話の扱い方」について学ぶことになりました。私は、今はプリペイド携帯を使っているので、使い過ぎや、迷惑メールなどは無いけど、前の携帯電話には迷惑メールが来ていて、来たら消すようにしていました。だけど、これはいけないものとわかっていながら、見たくなる気持ちもあって、気持ちを抑えるために消していました。あとは、アプリで使い過ぎとなっていないかなど、この研修の中で、みんなで携帯電話の正しい使い方について学ぶことができると良いと思います。 この研修以外にもエピ委員として1年間後輩2人をうまくサポートできればいいなと思います。
- 0歳からの親子教室 tetotetoプチ幼稚園
みんな健やかに育ちますように…。- となんカナンのオープンと同時に、カフェや2階のお部屋をお借りして、月に10回程親子教室を行なわせて頂いております。子育てをより楽しく過ごせるよう、コミュニケーション法【ベビーサイン】、ふれあいながら体を動かす【親子ヨガ】、日本の木で作られたおもちゃの紹介や木と共に育つ環境作り【木育】などの活動をしています。となんカナンの建物にも木が使われており、カフェの元気が出る黄色い壁とかわいい絵本コーナーがとても居心地良く、そこで食べるおいしいパンとスイーツが疲れを癒してくれると好評です♪
みんなのカナン 第3回
2014年3月15日発行(機関誌112号)
- アドナイ・エレと私たち
藍の絞り染め作品を手に(後列右が百々さん)- アドナイ・エレは、私たちボランティアにとって「癒しの泉」のような存在。年に数回、2〜3日の泊まりがけで滞在し再会を喜び、新しい素敵な出会いに預かっている。もう30年以上のお付き合いとなっている利用者の方々、奥中山の友人たちに加え、県内の友人たちも声を掛け合ってアドナイ・エレに集う。藍の栽培や染色、さらには織り上がった布の縫製に関わらせていただいている。大自然の中で、ゆっくり丁寧に時を刻むアドナイ・エレに水を求めて多くの交流が生まれ、共に豊かな年を重ねる幸いを実感している
- 娘にとってよりよい人生を
-
- 娘は38歳、6年前から家族的な雰囲気のヒソプ工房別館ハープにお世話になっています。11年前に母親を病気で亡くし、今は父親との二人暮らしです。母親という支えを失った娘は、それまで培ってきた精神面などが崩れ、会話が成り立たず、独り言が多く、時々大声を出すようになりました。それまで習ってきた編み物・織物などもできなくなりました。今後のことを思うと心配が尽きません。今、ピアノ教室を続けていますが、昨年その教室のクリスマス会で「きよしこの夜」の演奏をしたのには驚きました。今後各方面と相談し、娘にとってよりよい人生を模索していきたいと思っています。
- エピ委員になって
初仕事では存分に先輩たちを盛り上げて楽しませてくれました。
(ステージ左端が齋藤さん)- エピ委員になった理由は、私もやってみたいと思ったからです。新年会はとても忙しかったけど頑張ってやれました。新年会では賞品とか、カラオケとか、みなさん楽しんでくれてよかったです。新年会の話し合いは、とても大変でしたが、先輩たちと一緒に話し合いができてよかったです。今後やりたいことは、カナン牧場のみなさんとまた、ボウリングや、カラオケをやってみたいです。あと、これからももっとカナン牧場の人たちとたくさん話しをして、もっとカナン牧場のことを知りたいです。これから、みなさんに負けないぐらい頑張りたいと思います。
- 葛巻プラトーに行って
生活支援センターの正月旅行「葛巻プラトー」にて。- まず、ホテルに着き、入浴しました。ゆぶねにはつかりませんでしたが、いがいと広くてよかったです。夕食を食べました。ワインやビール、料理もとてもおいしかったです。二次会もすごく楽しく、皆さんも楽しそうだったのでよかったです。部屋は、和室で寝やすくてよかったです。帰る前におみやげを買いました。かわいい牛のマスコットなどがあり、見ていて楽しかったです。朝食もおいしかったです。けっこうゆっくり、のんびり、楽しく旅行できました。また、行きたいです。
- すてきな人形作家
- 手芸課で羊毛製品をつくっている泉田佳樹さん。ふわっとした羊毛を指でよりながら表情を入れていくのはとても難しい作業ですが、泉田さんの技はとなんカナンで一番です。同じものをたくさんつくっても表情を全部変えてつくるのがこだわり。泉田さんのつくる人形はどれもほんわかとしてやさしい表情で、作り手の人柄を映しているようです。泉田さんのコメントと一緒に、作品や作業中の様子を紹介します。
-
- 笑顔がいっぱいのクリスマス会
クリスマス会に参加した上山文雄さん。- 去る12月21日、シャロームとウィズの合同クリスマス会に参加いたしました。シャロームの隣には2000年に開設した一戸町立の学童クラブがあり、約40人の3年生以下の学童たちが放課後の学童保育として利用しています。シャロームと学童クラブは渡り廊下で結ばれています。また、この周辺にはケアホームも点在していることから、この日は大勢の人たちが参加してクリスマスプレゼントの交換やゲーム、食事会、学童による演奏発表なども行われ、笑顔がいっぱいのクリスマス会で、楽しいひとときとなりました。

みんなのカナン 第2回
2013年11月15日発行(機関誌111号)
- 「違いを認め合い、助け合い、共に生きる社会に」
- 生協は、消費者一人ひとりがお金(出資金)を出し合い組合員となり、協同で運営・利用する組織です。「こんな商品が欲しい」「こんなサービスがあると便利」といった、くらしの中から生まれるさまざまな「ねがい」を、組合員が力をあわせることで実現しています。私たち一人ひとり、年齢も性別も価値観も異なります。その違いを認め合い、助け合い、共に生きる社会・地域を目指し、モノがあるだけでなく、ふれあいやぬくもりのあるコミュニティーの場として、Belf青山が拠点となり、ヒソプ工房さんをはじめ、障がいを持つ方々と一緒に取り組み、実現していきたいと思います。
- 楽しい交流
- カナンの園シャロームさんとは奥中山学童クラブが創立した平成12年から毎年交流させて頂いており、年間の行事を通じて一緒に参加できる学童クラブは県内から見ても珍しく、奥中山ならではの貴重な交流で大変嬉しく感じております。季節ごとに行われるクリスマス、正月などにはいつもご招待してもらい、楽しいイベントと共に食を通じながら交流させて頂いております。またさくら市などの一緒に行うイベントは学童クラブに来ている子ども達からも好評で、いろんなゲストや催しは、とても楽しみなイベントとなっております。これからも様々な形でのイベントや体験を通し、楽しい時間を共有し交流していければと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。
- 願いが叶うとしたら?
- シャローム開所からのメンバーで、
今はウィズで働いている千葉牧子さんへ聞きました。 - Q:願いが叶うとしたら?
牧:彼氏が欲しい!ドライブして海を見に行きたい。結婚もしてみたい。
Q:好きなタイプは?
牧:私、前にYさんと付き合っていたんだよ。優しくて、痩せている人。
Q:ええっ?!びっくり!今、好きな人は?
牧:それは、ひみつ(・・・)です。
Q:他には?
牧:貯金して、おねえさんの故郷の中国に行ってみたい。
Q:仕事の事では?
牧:体調はもう大丈夫だよ。(手術のため1週間程入院していました。)皆と畑や鶏舎の作業にも行けるよ。
Q:今の気分を天気にすると?
牧:晴れ!最高だよ。 - 三愛学舎の芸術活動
- それは生徒達の生命力がほとばしる表現・創作活動の現場です。本科3年生の西舘渡君に話を聞きました。
- 「何を作っても自由だから芸術の授業は好きです。中学のときは授業のテーマがあって描きやすかったけど、三愛では、初めは何を描いていいか分からなくて、なかなかペンがはしらなかった。今は頭に浮かぶようになりました。」
- 「何人かで机を囲んで行うのは、他の人から見られてはずかしかしいけど、他の人が何を描いているかを見るのは、楽しいです。」
- 「今は卒業展に向けて、動物の模写をやっています。何枚か積み重ねて、もっと絵が上手くなれるように頑張りたいです。先輩の上手な作品を見ると、自分もそうなりたいと思います。」
- 自分は絵が苦手だと思っていた渡君、何枚も描いているうちに、自分は結構絵が描ける!と自分の力に気がついたようです。来年の2月に予定されている卒業展が楽しみです。
- わたしのえび
- 息子・カナンへのおもい
- 私の息子は、三愛学舎本科2年生で、オーロラ寮で生活しています。息子が保育園に通っている頃から、奥中山学園(短期入所や日中一時)を利用させていただくようになり、かれこれ十数年が経ちました。その頃から、“高等部は三愛学舎・奥中山学園での生活”が息子に合っているのではないか・・と希望してきましたが、今では現実となりました。ずっとカナンにお世話になりたいと思ってきたのは、
カナンの方々が、息子を愛し、成長を一緒に喜んでくれ、自然で家族的なあたたかさで接してくれるからだと思っています。
- これから息子は、将来の生活に向けて訓練を重ね、社会に飛び立つでしょう。親の願いは大きく大きく膨らみますが、今は、息子の笑顔を見ながら、息子に合う将来像を描いて、それが現実になるよう親として努力していきたいと思います。






みんなのカナン 第1回
2013年07月15日発行(機関誌110号)
- 「みんなのカナン」への想い
- 今号から編集を担当することになり、新しい企画を考えました。カナンの園らしいものは、と考えながら、浮かんできたのが大好きな「むつび」という言葉です。辞書によると「分け隔てなく仲良くすること」とあります。この想いを紙面に、と、カナンの園に関係する人たちが自由に集まれる広場をイメージしました。職員、利用者、保護者、支援者…。そのような枠を越えて、仲良くなれる場をつくりたいと願っています。
- 新生活!!
- カナンの園第110号の機関誌をご覧の皆さん、はじめまして。4月から生活支援センターの職員になりました小泉加奈恵(こいずみかなえ)といいます。生活支援センターで働き、早くも4カ月が経とうとしています。毎日新しい発見や出会いがあり、楽しさと驚きでいっぱいです。先輩方から業務やホームについて丁寧に教えていただいていますが、不慣れでぎこちないところが多く利用者さんに手伝ってもらうことや、教えてもらうこともしばしば…。今は応援してもらうことが多いですが、これからは私がみなさんの生活のお手伝いをしていくよう頑張っていきますので、よろしくお願いし ます。
- 大きな夢に一歩ずつ
- 4月1日から酒のやまや盛岡都南店に就職した黒崎貴謙さんの職場にインタビューに行ってきました。
- 「9時30分から17時30分までの8時間働いています」「1日の中で次々と違う内容の仕事があって、その対応が難しいです」「同じ仕事が2週間くらいないこともある」「いわれたとき、すぐできるように頑張っている」などです。その原動力になっているのは、「小さい頃からの夢、F1レーサーです。今一番欲しいものは自動車免許です。働いて、給料を貰って、自動車免許を取得したい」とのことで、一つ一つ夢に向かって進んでいるそうです。最後に、何か一言と聞いたら、「気になっていたことだけど、カフェの利用者さんは何故増えないんですか?」と、となんカナンのことを心配してくれました。こんな人柄の黒崎さん、職場でもかわいがられているようです。ご活躍をお祈りしています。
