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ごあいさつ

理事長あいさつ

カナンの園創立40周年記念式典 式辞

社会福祉法人カナンの園 理事長 及川忠人

 本日は衆議院議員鈴木俊一先生、一戸町長稲葉暉先生そして各界の御指導を頂いている方々を御来賓としてご臨席頂き、加えて保健福祉関連諸施設からの多くの方々、ならびに地域住民の方々等の御参加を得まして、「カナンの園創立40周年記念式典」が挙行されるにあたり、社会福祉法人カナンの園及び学校法人カナン学園三愛学舎両法人の全役職員を代表し、カナンの園が創立40周年を迎えることが出来ましたことに心からの御礼と感謝の御挨拶を申し上げたいと存じます。

 「カナンの園」は岩手県北に知的障がいを持つ方々を中心に支援する支援施設の必要性が、若い世代有志の尊い見識と地域住民の長年の願いが大きな潮流になり、1973年(昭和48年)4月1日に奥中山学園の開園が創立記念と位置づけ、本年度創立40周年を迎えました。今年度2012年9月15日には40周年記念カナン祭を奥中山高原スキー場ゲレンデで持ち、記念の交流の場を通して共にお祝いの時を持つことが出来ました。

 また創立40周年記念礼拝を昨2012年11月24日に、草創期に共にご活躍された野澤満雄牧師をお迎えして、「目標を目指して」との記念説教を頂き、カナンの園の世代を超えた不思議な出会いとカナンの園の草創期の指導者・開拓者達の当時の姿を、神様の恩寵が加えられている歴史を学び返す素晴らしい機会を与えられました。

 カナンの園は社会福祉法人カナンの園と学校法人カナン学園三愛学舎の二つの法人組織により構成されており、もともと「カナンの園」として一つの組織という認識のもとに、これまで運営を重ねて参りました。カナンの園は創立当初より多くの様々な困難な課題を各界の方々ならびに多くの支援者のご御支援により乗り越えて、40年の星霜を経過し創立40周年を迎えることが出来ました。これは、ひとえに本日ご参加頂いている多くの御来賓ならびに関連福祉施設関係各位の絶大な御支援はもとより、岩手県ならびに近隣市町村の行政当局の方々、そして県内ならびに全国にわたる地域住民の御支援に対して重ねて感謝を意を申し上げたいと存じます。

 また温かい支援を続けて来られた保護者会の方々に対しても心からの感謝を申し上げます。加えて常日頃の卓越した見識・技術と粘り強い努力でカナンの園を支えて来られた全職員の御尽力に感謝申し上げます。またこの式典にご参加出来なかった各地域の支援を頂いている方々にも心からの感謝の言葉を申し上げる次第であります。

 これらのご支援ご協力により、これまでカナンの園の活動が継続された歴史を振り返りますと、繰り返すようで恐縮ですが「神様の恩寵」があってこそとの思いを深くし感無量なものがございます。ひれ伏して40年間の神様の恵みと導きと励ましに感謝を捧げたいと存じます。

 さて本日は「カナンの園」創立40周年記念式典にあたり、草創期のカナンの園を設立され現在のカナンの園の基礎を作られた方々の想いに今一度学び返すひと時にしたいと思います。たまたま小生はリハビリテーション病院の医療従事者として働きの場を与えられておりますが、利用者の方々や患者さんと医療従事者との信頼関係はコミュニケーションから始まることは誰もが知っていることでございます。それは、まず第一に「言葉のコミュニケーション」、第二に「表情のコミュニケーション」そして第三にはもっとも大切な「心のコミュニケーション」があります。それらのコミュニケーションを可能にするには、私たちのからだの中に、心の中に「感性の弦線」つまり「美しい調べを奏でる楽器ハープの弦線のような感性」を持ち、その人の痛み、苦しみ、悩み、そして不安にさせること等を肌で感じ、それらに合わせる「感性の弦線」を持つことが必要となります。

 さて「人間はいくら知識があっても、学問があっても、優しいこころがなければ立派な人間とは言えない。優しいこころとは、感じることである」と言う方もおりますが、聖路加国際病院理事長の101歳になられ、お元気にご活躍されている日野原重明先生は人間が成長するときに「感性が豊かになる方法とは何か」という問いに対して、「それは人との出会い邂逅:an encounter, meet by chance」ではないかと述べておられます。「あの人に出会わなかったら、今の私はない」という人は少ないでしょうが、「これまで出会った多くの人々との出会いによって、今の私は織りなされています。」と日野原先生は述べておられます。

 日野原重明先生はご自分が出会った多くの患者さんのおかげで人間としてまた臨床医として成長させられ、その人々から「いのち」そのものを学んでこられたと述べておられます。「支えるいのち」は実は「支えられるいのち」によってまた支えられていること気づくことが大切であると日野原先生は教えて下さっております。

 またカナンの園初代理事長の伊崎正勝先生はインド救らい事業のための訪問の際、当時のインドのカンジー首相やマザーテレサに会うことを通して、その人たちの生き方と信仰に学ばされるものがあったと「我が人生ノート」に記しております。伊崎正勝先生は「福祉の原点は教育者ペスタロッチの墓碑銘にある「Alles fuer Andere, fuer sich nichits すべては他者のために、自分のためにではなく」という言葉が、福祉の本質を示す「最もわかりやすい言葉」であると晩年常日頃に申していたことを懐かしく思い出します。またマザーテレサは前向きの考え方が運命を変えると述べ、

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい いつか性格になるから
性格に気をつけてない それはいつか運命になるから

と日頃の思考、言葉、行動、習慣、性格が運命に繋がることを指摘しております。

 本日のカナンの園40周年記念式典にあたり、一戸町長の稲葉暉先生をはじめ草創期から利用者さん達の健康管理・医務管理に多大なご尽力を頂きました故久保木高先生、常にカナンの園の活動をボランテイアとしてまた地域の支援者として、また静かな祈りの人として長年にわたりご貢献された野澤恵美さんの3名の方に感謝状を贈呈することになりました。長年のカナンの園への御貢献に感謝申し上げる次第であります。

 また本日の記念講演会は日本の知的障がい者へのモデル的事業を展開されている長崎県雲仙市にある社会福祉法人南高愛隣会の田島良昭理事長をお迎して学びの時を開催する予定でありましたが、数日前、田島先生が体調を崩されてこの式典に参加が不可能になりました。田島良昭理事長の早いご回復をお祈り申し上げます。せっかくの機会でありましたので御子息の精神科医師南高愛隣会常務理事であります田島光浩先生に代理をお願い申し上げ、南高愛隣会の先進的活動のご報告を頂くことになりました。恐縮ですが、あらかじめご了解頂きたいと存じます。

 カナンの園40周年記念式典の新たな40周年へのスタートに、御参会を頂きましたことに重ねて感謝申し上げ、今後さらなるご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げまして、楚辞でございますが創立40周年記念式典の式辞に替える次第であります。本日はまことに有難うございました。

(文責 及川 忠人)

岩手県教育会館 2013年2月23日
社会福祉法人カナンの園 理事長 及川忠人

カナンの園のねがい

「私達は、神につくられた大切な一人ひとりとして生かされています」
カナンの園はキリストの愛をもとに、障害者といわれる人々を中心として、全ての人が互いに尊重しつつ助け合って生きていく社会の実現をめざします。

カナンの園の三本の柱

  1. 神に感謝しつつ歩む
  2. 共に学び、共に育つ
    [施設に合った人をつくるのではなく、その人の成長の必要に応じた環境づくりをする]
  3. 連帯の輪を拡げる
    [施設づくりは、枠づくりでなく、連帯し共に育ち合う家庭・地域・社会づくり]

カナンの園の今日的使命2003

カナンの園

 カナンの園は創立30年を経過しました。今、新たな一歩を踏み出そうとしている時、改めて、カナンの園の使命を確認する作業を行ないました。

 

 私たちの働きの中心には、知的障がいを主因とした支援が必要な人達がいます。その様な人達一人ひとりの願っている暮らしを実現するためには、年齢、環境、人生経験に即応した支援が必要であると考えます。なかでも多様で重層的な支援を必要としている人達、福祉施策の狭間にいる人達、訴える声が小さい人達を大切にします。

 

 私たちは、提供するサービスの向上を目指すと共に、地域社会に働きかけ連携しつつ、一人ひとりの必要を満たしていくことを使命とし歩んでいきます。



  1. 私たちは支援を必要とする人達の求めに応えます。
  2. 私たちはすべての人が互いに尊重しあい、暮らしやすい地域社会の実現を目指します。

  • 私たちは利用者自身が望む、人生のそれぞれの段階に応じた支援を行ないます。
  • 私たちは支援度の高い人達、立場の弱い人たちを大切にします。
  • 私たちは多様な社会資源と連携協調し、援助活動を推進します。

(2003年5月制定)

カナンの園の今日的使命2012

カナンの園

 カナンの園は、2012年の法人創立40周年の節目を迎え、これまでの歩みを振り返り、カナンの園の使命を話し合う機会を持ちました。私たちは、これまでに出会った者同士が、違いを認めつつ、互いを受入れ、共に神さまから生かされている者として歩むことを願ってきました。

 私たちはカナンの園の創立の理念を基にノーマリゼーションによる社会をめざし、今後の歩みを始めることとします。



  1. 私たちは、一人ひとりの尊厳を重んじ、分け隔てのない社会の実現をめざします。
  2. 私たちは、一人ひとりの自己決定を尊重し、その願いを実現する為に自らの専門性を高め、仕えます。
  3. 私たちは、福祉を基盤とし、地域の産業、教育・研究機関、行政機関、医療機関等と連携しながら、障がいを持つ人が豊かな社会生活を送れる地域の実現をめざします。

(2012年3月制定)

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